第27話

26.本物の王子様
665
2020/05/19 04:34
ころん
ころん
ねぇねぇ、あなた帰ってくるの
遅くない?
るぅと
るぅと
たしかに‥‥
手伝いって言っても今日転校してきたのにそう言えばおかしいですね。
莉犬
莉犬
俺もそう思ってたよ‥‥
さとみ
さとみ
なんか、嫌な予感がするな‥‥
ジェル
ジェル
俺もなんかそんな感じがしてたわ‥‥
ななもり。
ななもり。
ちょっと、学校戻ってみる?
すとぷり
すとぷり
はい!(なーくん以外



そう言って、6人は学校に戻って行った。


時刻は4時半。
学校が終わったのは3時半だった。

しかも、あなたは今日転校してきたから
これは絶対におかしいと全員が思っていた。





ななもり。
ななもり。
それじゃあ、みんな、今言った通りに
探してね!
すとぷり
すとぷり
りょうかい(です)!(なーくん以外



そういって、6人は別々のところを
探しに行った。



そのころ、あなたは‥‥‥









































零奈
零奈
意識が遠のいていったら、面白くないじゃん



そういってる、零奈はわたしのみぞを
殴ってくる




あなた
あなた
グハッ‥‥‥



痛い。

もうそのことしか考えられなくなってる。




あなた
あなた
こんなことして楽しいの?
明美
明美
楽しいかやってるに決まってるじゃん(*^^*)
悪女
悪女
うわーw
明美こわーw



わたしは泣くことしかできなかった。


抵抗できない。この人たちがどれだけわたしのことが嫌いでも、わたしは嫌いになれる気が
なかった。


だって、あんなに優しかった、明美‥


元気で、面白い零奈‥

この2人は本当はこんな人じゃないって
知っているから。



あなた
あなた
ねぇ、零奈、明美‥グスッ
もうやめてよ‥‥
2人はこんな人じゃないってわたしは
知ってるよ‥‥‥グスッ
零奈
零奈
なにいってるの?
これが私たちの、本当の姿だよっ!
明美
明美
そうですよ。
私たちの王子様に近づこうとする悪者をこうやって、二度と近づかれないようにするんですよ(*^^*)



わたしは、この言葉で、この2人が本気で
楽しんでいることがわかった。


そして同時に、あの笑顔が偽物だってことが
わかった。


わたしは、怒りじゃなくて、悲しみの方が
強かった。



もう、、、、、どうにでもなれよ、、、





明美
明美
じゃあ、最後の仕上げに‥‥
あなた
あなた
‥‥‥!


わたしが顔をあげたら、明美は金属バットを
笑顔で持っていた。


零奈
零奈
明美!ホームランだよっ!
あなた
あなた
い、いやだ‥グスッ
やめてよ‥!グスッ
明美
明美
あがいても無駄ですよ。
さぁみんな!見てください!
最後の仕上げですよ!
悪女
悪女
それでは、零奈!
カウントお願いします!
零奈
零奈
3!



あー、わたしの人生もう終わるのか‥‥‥



でも、後悔はないな。



零奈
零奈
2!



すとぷりのみんなと会えたし‥‥


夢はかなわなかったけど、楽しかったよ





零奈
零奈
1!






さようなら‥‥‥









みんな‥‥








そう思って、わたしは目を閉じた。







































???
???
やめろぉぉぉ!!!
明美
明美
!!


わたしが目を開けると、そこには



































































さとみ
さとみ
危なかった‥‥‥‥ハァッ











































































本当の王子様がいた

プリ小説オーディオドラマ