キーンコーンカーンコーン
チャイムが校内に響き渡る。
挨拶が終わったら、みなすぐに
教室を出ていった。
ころんくんは、待ち続けていたゲームで
やっと遊べる少年のような顔をしていた。
その後ろには、莉犬くんとるぅとくんもいた。
みんな、お腹が空いているのが、すぐわかる。
でも、わたしもお腹が空いていたので
早く行きたいとおもっていたのだ。
私たちは教室を飛び出して、3人で
食堂に向かった。
食堂に着いた頃には
ほとんどの席が空いていなかった。
莉犬くんは元気にそう言った。
すると、るぅとくんが、ある方向に
指を刺した。
指を刺したのは、円形のテーブル。
そこには、大人組のみんなが座っていた。
やっぱりこっちでも仲良いんだなぁ。
そう思って、そのテーブルに向かった。
着く前に、ジェルくんがこちらにきづいた。
私たちはそう言って、お昼ご飯を買いに行った
そんな会話をしていたら、あっという間に
席に戻ってきた。
一人一人席についていった。
席順はこんな感じ
あなた
さ り
な こ
じぇ る
そう言って、私たちは食堂を後にした。
廊下で話しながら歩いていたら、急に
莉犬くんに耳元で
といわれてしまった。
わたしはそんなこと意識してなかったのに
そんなこと言われたら、意識しちゃうじゃんかぁー///
そんなことを思いながら、歩いていた。
と言って、大人組と別れた。
わたしは信号機組と、楽しくお喋りしながら
教室へと帰っていった。
わたしはまだその時は知らなかった。
これからなにが起こるか。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。