第75話

最終回編5~手紙~
15,444
2020/01/05 03:51
自分の部屋に着くと
時透無一郎
時透無一郎
フゥ...



と一息ついた。






そして




ゆっくりと手紙を広げる。














時透くんへ








1人だけ違う封筒になってしまってごめんね、


あの手紙にはいりきるか分からなかったからこっちに書くことにしました。



私が時透くんと出会ったのは




ちょうど1年くらい前だったね、



家族を失って


もう生きる気力がなかった私に


ものすごく話しかけてくれて。



私すごく嬉しかったよ、


それから半年後くらいに付き合い初めたね、



時透くんからの愛はものすごいものだったよ、笑

時々すごく心配になったんだから

私の事もう好きじゃないとかいわれたら今度こそ私死んじゃうかもなって

1人になった時いっつも考えてた。


でもそんな心配も飛んでいくくらいに

時透くんは私に好きってゆってくれて。

それに対して私はいつもありがとうか私もだよしかいわなかったね、笑


時透くんみたいに好きって言えるようにならなきゃって思ってたけど

恥ずかしくて全然いえなかった。笑

ごめんね、

ほんとにほんとに大好きです。





それと


私の事なんか忘れて

新しい素敵な人を探してください。

あ、でも私の事全部忘れるとかはやめた頂きたいです、笑



頭の隅っこの方で覚えていてくれたらそれで充分だから。



時透くんがこれからも笑顔で過ごせることを誰よりも祈ってます。

ありがとう。大好きです。


あなたより








――――――――――――――――――――――――――――――――――――





時透無一郎
時透無一郎
ッ...泣!!







こんなこと言われて

忘れられるかよ...
















涙が止まらない。





泣いて



泣いて



気づいたら夜になっていた。


このまま泣き続けて


干からびて死んでしまおうかって思った。




けどそんなことしたら


きっと君はカンカンに怒って


ふざけんなって言うかもな



とか思ってたら







少しだけ元気が出た気がした。




このままめそめそ泣いてたらきっと君が心配する。







だから君に言われた通り


笑顔で過ごすことにしたよ。


そうすれば君は安心するだろうから。






綺麗な満月が浮かぶ空を見上げながら





あなた。




これからも


ずっと


















大好きだよ







と呟いた。

















end...






















プリ小説オーディオドラマ