第7話

真選組総長
沖田 総悟
沖田 総悟
…やっぱすげェや

その美しい剣さばきに目を奪われていた。

俺の視界の中で繰り広げられている戦いは、圧倒的に彼女が主導権を握っていた。
いや、握るも何も元から持っていたように思えた。
刀を振るう素早さ。
無駄のない動き。
遥かに優れた技術。

何もかもが桁違いの強さで。
抵抗する暇さえ与えない、敵の目にも留まらぬ速さで斬りつけ、一瞬にして勝敗をつけてしまう。


例え相手が弱かったとしても、その相手と刀を必ず1回は交える。仲間をやった相手以外なら。

「何も出来ずにただやられちゃうのは嫌でしょ?」
と笑いながら話すあなたさんはとても誇らしかった。
真選組の中でも特に剣の腕が経つと言われている俺でも、あなたさんは唯一適わない相手だった。

力の差は確実に男である俺の方が上なのに、女であるあなたさんはそれを補うための技術で上回ってくる。
俺に向かってきた攘夷浪士をやった後、つまらなさそうに刀を振る彼女を見つめながら感心のため息を吐いた。
沖田 総悟
沖田 総悟
(流石は真選組総長。
土方さんとは大違いでィ)
土方 十四郎
土方 十四郎
(…何故だか知んねェけど今貶された気がする)
あなた

(見てないで早く手伝えよお前ら)