《 東雲家 リビング 》
午後8時 _________
いつも通り歌練を終えて、家でくつろぐ時間。
…っつっても、あなたが居ねぇから退屈だし、
あなたの充電が足りねぇ。
またあなたを連れ出して、どっか行ってんだろ。
スマホで新しいアーティストの曲を流しながら、
あなたの帰りを待つ。
絵名が帰ってきたってことは、あなたも居るだろ。
そう思ってソファから立ち上がった。
けど、リビングに入ってきたのは絵名単体で。
そういえば、絵名は夜間定時制の授業だった。
…ってことは、あなたがどこに居るのか知らねぇ。
頭は真っ白だが、身体は考えるよりも先に動いてた。
あなたに電話をかけているスマホを耳にあてながら
スニーカーを履いて外へ出る。
電話にも出ないあなた。
まさか、何かあったとか…
そんな悪い予感が、頭にぐるぐると浮かんでくる。
夏場に近づくとはいえ、既に暗くなった空の下。
手当たり次第に、俺らがいつも歌練で使う
公園なんかを走って巡る。
勿論、唯一の連絡手段であるスマホを
右耳にあてながら。
あなたはどこに居るんだよ…!!
大体、神高の周辺は走り回って探した。
なのに、全然居ねぇ…。
誰かに攫われた?今も怖い思いさせてんじゃ…
あなたが居なくなったら、俺は…
公園の角を曲がろうとした時、
誰かとぶつかった。
俺が探してる本人だった。
見た限りどこも怪我はねぇし、いつも通り
可愛い俺の"片割れ"だ。
良かった、…ほんとに良かった。
何処か涼しい所にいたのか、ひんやりと
心地良いあなたの体温を包む。
あなたが腕の中にちゃんと居る、
それが今まで以上に嬉しかった。
もうこんな事がねぇように、言う事は言ったつもりだ
こんなに胸が締め付けられるような体験は、
二度としたくねぇしな。
シスコンだろうが何だろうが、構わねぇ。
それくらい大切な存在だからな。
そう言って俺は、繋いだあなたの手を
しっかり握り直した。
案の定、玄関先で絵名がキレてきやがったけど。
心配だったのは、絵名も同じだったんだろうな。
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いやグダグダなんですけど、許してください😥🙏
ついでに昨日更新するとか言っといて、
してねぇじゃんっていう作者を殴ってください ((
体育大会の練習とかあって、脳みそ死んでましたw
こんなにクソ暑いのに、外で4時間も練習できるか😊 ((
それでは、おつぽてと!! ((((
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!