もう、4年も経つのか。。。。
4年前。
高2の時に。
クラスメイトですっごいイケメンな子がいたの。
それが高橋恭平。
有名人で、よくテレビに見かける。
そんな彼がちょっと気になっていた。
どうせ顔目当て、有名人だから、
きっとそうなんだ。
なによ。急に呼び捨てなんて。
喋るの初めてだし。
でも、嫌だとは思わなかった。
近づかないでよ。
余計に気になるじゃん。
私はね、お見合い結婚しないといけないんだ。
厳しい親に生まれたおかげでね。
そこからいろいろ話した。
趣味。
好きなYouTuber。
初恋の相手。
中学校の思い出とか。
たった10分しか歩いてないのに、
たった10分なのにディズニーに行ったくらい
凄く楽しかった。
やめてよ。
そんな冗談。
有名人と釣り合う顔じゃないし。
なんで。
勝手に口が動くの。
私は高橋恭平のことが好きなの?
いや、
有名人だから、
かっこいいから、
好きって勝手に思い込んでいる。
そう思わないといけないんだ。
こんなところで、嘘
なんて言ったら
傷つけてしまう。
クシャとした笑顔。
今思えば
子どものような無邪気さで
無茶をして
また誰かを泣かせてるんでしょ。
なんで、付き合ったんだ。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。