第3話

サン
495
2021/02/21 10:00



。。。





もう明日か結婚か。





そう思いながら私は1人家に帰った。






恭平。






随分かっこよくなったね。







深く被った帽子。




そして、サングラスがよく似合う。



ライン見てみようかな。





恭平と最後に話したのは3年前。



恭平が最後に打った文章は。






『ごめん。遅れる。 』










そういえば最後のデートは1時間くらい遅れてたんだよね。






最初のデートは遅れてなかったのに。



どんどん扱いが雑になってるような気がした。
あなた

時間ピッタリ!

高橋恭平
俺、15分前から来てたよ〜
あなた

早いね笑

高橋恭平
まぁね笑



最後のデートは、
あなた

遅いよ〜

高橋恭平
ごめん。ごめん。




ごめんしか言わない。










たったの3文字で簡単に許されると思わないでよ。
あなた

はぁ。。。

高橋恭平
俺さ、話したいことあるんだけど。
俺ん家来ない?
あなた

うん。いいよ。


















家。
高橋恭平
別れてくれない。
あなた

はぁ??







最後はこうやって逃げるんだ。















あんなチャラいやつと付き合った私が悪い。














あなた

いいよ。もう。

高橋恭平
うん。ごめん。
あなた

また、ごめん。ごめん。うるっさいんだよ!

高橋恭平
ごめん。
あなた

毎回デートにも遅刻して、、、、、もぅ、いいよ。





私は恭平の髪の毛をクシャクシャした。
あなた

ありがと😊

いつもなら、


嫌がるのに





私がイタズラで髪をクシャクシャしたら、





笑いながら、やめてよ、って言うのに。










今はそういう状況じゃないもんね
高橋恭平
うん!じゃあ
あなた

バイバイ。




私は恭平の家を出ていった。


























クズだけど、





夢に溺れず 未来捉えて











そういうところは真面目なんだよね。














そして、いつも気遣いができて




そういうところは優しいんだよね。














とても真面目で優しい人よ。




私ね、1度も泣いてないんだよ。























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