私と大倉くんは教室に戻ろうてしていた。
すると、
【おおくらぁ〜!】
『おっ、ヤス!どしたん?』
大倉くんの親友の安田 章大くんだ。
【今日な、合コンやねんけど、来ますか?】
『ええなぁ〜!!可愛い子おる?ニヤニヤ』
【当たり前やん♡】
はぁ、そんな話か、
「先戻ってるね、、」
『あれ?もしかしてあなたちゃん、ヤキモチ?』
【え?そうなん?】
「なぜ、私がヤキモチを焼くのかわかりません!では!!」
とだけ言い残し、教室に戻った。
でも、ちょっとだけ寂しかった。
そう、ちょっとだけ、ちょっとだけだけど大倉くんのことが気になってる自分がいた。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!