支度を終えて、スマホを見るけど、
おっぱからの連絡は何も無かった。
心配だなと思って、おっぱとのトーク履歴を開いた時。
ピンポーン
本日2度目のインターホン。
ドアを開けると、オッパが立っていた。
そして、2度目のおしかり。
おっぱはカバンから小さな箱を取り出し、
私の前にひざまずく。
箱の中に入っていたのは、ネックレス。
自分の頬に冷たいものがつたった。
ぎゅっと彼を抱きしめた。
顔をあげた瞬間に触れる唇。
それは、触れるだけじゃなくて、
私の全てを奪うようなキス。
慣れないキスに頑張って応えようとするけど、息が苦しくなってきて、オッパを叩いた。
すぐ離れるおっぱ。
________________________8時
お姉さんの言っていたことがわかった。
大きな大きなプレゼントを抱えてやってきた、
大好きなサンタクロース。
恋人がサンタクロース
今夜8時[JK] end.
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!