出てきたオロチは思っていた以上に数も多く、大きかった。
オロチ達はある場所を集中的に襲っていた。
冬華)間違いなく人がいるのかそこは……。
冬華はためらった。人はこの星を捨てた、にもかかわらず、勝手にやって来てオロチに襲われている。
もうここは人の知っている星ではない。
私にはそんな事関係のないことだ。
関係ないことに首を突っ込みたくはない。
その時、人影が見えた。
体格からして男だ。
だがフードを被っているため顔もわからない。
その男はオロチを傘で爆撃していた。
爆風によってフードが取れた。
冬華は見た。その男の顔を。
長い赤毛の髪を三つ編みにした青い目の男だ。
冬華はその男に妙な懐かしさを感じた。
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。