あてもなくぶらぶらと歩いていると、どこかで大きな物音がした。
女1) キャアアアアアアアアアアアアアアア
怪物よ!!
男1) な、なんだあれは…………?!
私達はその悲鳴がする方へ言ってみるとそこには、たくさんの手やら足やらがあり、全体的にベトベトしてそうな気持ちの悪い怪物が町を襲っていた。
神威) あー、なんか楽しそうだネ!行ってみよっか!
いや、全然楽しそうには見えないけどな。
だがこんな大きな怪物は徨安にはいなかったから、少し興味本意でついていくことにした。
先頭を行く神威が、その怪物の手に向けて傘を向けて爆撃した。
向こう側の視界が少しばかり開けた。
どうやら戦っていたのは神威だけじゃないらしい。
そこには、赤いチャイナ服っぽいものを着た少女が見えた。
?) ……!神威、なんでここにいるアル?!
神威) いやー、適当にぶらぶら散歩してたらなんだか血の匂いがしてね。
?) 楽しそうに言ってんじゃねーヨ。このわけのわかんない怪物とっちめないといけないって時に…………!
と、何かを言いかけたその少女を容赦なく怪物が吹き飛ばした。
その少女を追う神威、その背後から怪物が襲おうとした時に私は素早く盾となり、目に向けて爆撃した。
そこは怪物の弱点であったのか、怪物はしぼみ、動かなくなった。
冬華) 大丈夫か…………神……楽……?
神楽) んん……?あれ…………マミー?
そう言う少女もまたどこか懐かしい雰囲気をかもし出していた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。