ドォォォォォォォン
ゴロゴロゴロ……
冬華) な、何…………?
崖や無人となった家などが何者かによって崩れていく。
ここは危険だ、そう思った冬華は一旦引き下がって状況を確認しようとした。
冬華) あ、あれだ。この星のヌシとも言われる巨大生物、オロチだ。
だがオロチが現れるのはこの星に異変が起きただけだ。
もしかして…………。
あまり考えたくはないが、
誰か来たのだろうか。
ここは元々夜兎族の故郷だ。
だがここまで生きてきて誰一人ここに訪れるものはいなかった。
それでよかったのだ。
会ったとしても私は同じ人間の接し方もわからない。
かえって混乱するだけだ。
そうつべこべ考えているうちにオロチの暴走は激しさを増す。
冬華) オロチを鎮めねば。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。