第26話

風邪
2,581
2019/10/12 12:24


紫耀 side


なんか今日は朝起きた時から体調が悪い。

今日はダンスのレッスンがあるから休むわけにはいかなかった。

ただでさえ映画の撮影で遅れているのに。




「紫耀くん〜!朝ごはんだよ!」


下から俺の名前を呼ぶあなた。



バレないように。



下へ行くとみんな準備出来ていた。


俺も朝ごはんを食べて準備をして



みんなでレッスン室へ向かった。










「「1 2 3 4 2 2 3 4」」



体のだるさもあり

少しキツかった。



いつも以上にハードに思えた。




休憩までまだある。




そろそろ限界が来た時。





「すみません…少し休憩…」


振付師「…そうだな。休憩しよう」



あなたの声掛けで休憩が入った。




みんなそれぞれ自分の荷物のところに戻る。



そんな力もなく俺はその場に座りこんだ。





「紫耀くん…!」


やっぱり1番に駆けつけてくれたのはあなたで。




平野「大丈夫だよ」


「…これ!!無理しないで…」



そう言って渡してきたのは


ぬれおかきとスポーツドリンクだった。




なんか懐かしい。


はじめてあなたに助けて貰った時もこれを貰った。



平野「…ありがとう」


「ねぇ紫耀くん今日は休んだ方がいいんじゃない…?」


平野「俺…映画の撮影でただでさえ遅れてるのに休めるわけないよ」


「でも休まないともっと遅れちゃう」


平野「…」


「ちゃんと休んでやらないと意味ないよ…」


平野「…」


「…ね?」







そう言ったあなたは振付師さんに



「 紫耀くんが体調悪いので今日は帰らせます 」


と伝えて



「 帰るよ! 」



荷物を持ってレッスン室から出た。




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