第11話

キンプリの紅一点は
2,850
2019/10/10 08:14



何日も何日も朝から晩まで練習した。



今では少し遅れていても振りのミスはしなくなった。



いやでも届いてくるファンレター。
私のものはほとんどアンチ。


ちらほら
好きです!とか応援してます!って

入れてくれる人もいた。










ある日のレッスン




リーダーである岸さんの顔色が少し悪かった。
それにいつもなら休憩まで余裕だったのに
肩で息をしていたり。



体調悪いんだ…



鏡越しに見てみるとやっぱりキツそうで


仕事も沢山ある中ライブも決まって


岸さんは舞台の練習もあった。



寝る時間はあるのだろうか
それと少し痩せていた。


あなた「…すみませんっ…休憩…欲しいです…」

しんどそうな岸さんをとりあえず少しでも休ませたくて…余計なお世話かな…


1番できてない私が言うと振付師さんに怒られるのは当たり前で

振付師「お前が1番出来てないのにそんなこと言ってんなよ!」


あなた「すみませ…」


振付師「…チッ…もういい。今日は終わりだ」


そう言って出ていった振付師さん。



またJrの人達と


一緒にやっていたSexyZoneの人達
キンプリのメンバーに冷たい目で見られた。


そんな中隅に座ってタオルで顔を覆い肩で息をしている岸さんを見て急いで外の自販機でスポドリを買ってきた。



あなた「あの岸さん……」

岸「…なに」

あなた「これ…」

岸「…は?」

あなた「あの……無理しないでくださ…」



バタン


岸さんが倒れた。


あなた「…岸さん.......?!」



それに気づいたみんなが


平野「岸くん!」

永瀬「ゆうた?!」

佐藤「ちょ、運んだ方がいい」

神宮寺「お前何したんだよ」

あなた「何もしてませっ…」

高橋「そんなの構ってないで神宮寺行くよ!」




みんな一斉に出ていった。


残ったのはJrと私。





Jrの人達はチラホラと帰り始める中

私は1人で練習を続けた。


初ライブて失敗したら…。


失敗してあの手紙の送り主が来たら…。



不安で不安で。








ひたすら練習を続けていた。







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