燃えてる校舎
崩れかけてるその中に
取り残されたたった2人の男女がいた。
午後4時半
ドォォォォン!!
校舎内
燃えてる廊下の骨組みに座る。
他の人からしたら変な人だけどね。今は誰もいないから。
それは午後5時。夕日が沈んだ直後だった。
ドォォォォン!!!!!
午後5時7分
高校の校舎が大爆発を起こした。
俺は刑事さんと10分泣いた
回想
○月△日午後5時20分
あなた消息不明
ザワザワ
俺と逃げられたじゃん。
なんでよ……
俺……今日の文化祭で……
あなたに……
言おうと思ったのに……
可愛らしいけど大人っぽいあなた。優しくて明るくて学校1美人って噂されてたあなた。
大好きだったんだ。
そう言って刑事さんは爆発し、真っ黒になったさら地に頭を下げた。
その後1週間あなたの捜索があったが、どこにもいない、遺体もない状態で捜索は終わった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。