第10話

‐第九話‐
366
2020/05/14 01:47
ーころん視点ー
にしてもさとみ君遅いな…。
もしかしてあなたを襲ってたり…?
いや、ワンチャンあるかもしれないな、さとみ君だし。
よし、僕も保健室に行こう。
ころん
ころん
せ、先生…僕、頭痛くなって、来ました…(迫真)
先生
先生
そ、そうなのか
一人で保健室行けるか?
(隣の席がいないため)
ころん
ころん
は、い…大丈夫です……
そう言って僕は頭を抱えて教室を出た。
ころん
ころん
ーーさてと、さとみ君が襲ってないといいけど
音を立てないように慎重に、尚且つ出来るだけ速く保健室に行った。
???
…し…あと…こし…なった…!
???
……、が……れ…
ーーなんか話声が聞こえる。
良かった、それ以外は何にも聞こえないしヤラシイ音もしないし。
僕はノックをして扉を開けた。
さとみ
さとみ
って、は?ころん?
あなた

え…

ころん
ころん
全く、遅すぎない二人共?
さとみ
さとみ
え、もうそんなに経ってるのか?
ころん
ころん
少なくとも十五分は経ってるよ…
あなた

さとみ、もう戻る?あと三分だけど

さとみ
さとみ
え!?待ってもう少しだけ待てころん!!
ころん
ころん
え、うん…
なんかさとみ君はスマホに没頭してるし、あなたは笑ってるし…ん?
ころん
ころん
あなたが笑ってる!?
あなた

あ、そっか
ころんにはまだ言ってなかったっけ

さとみ
さとみ
よし、解けたぞルリジサ!!
ころん
ころん
ルリジサ!?
ルリジサ
ルリジサ
もー、なんでその事言うかな…
他に誰か来たら不味いでしょ?
え?は?え?どゆこと!?
ルリジサ
ルリジサ
初めまして、すとぷりのころんさん
僕はルリジサですよ~ww
ころん
ころん
ーーさとみ君、良かったの
さとみ
さとみ
あ、てかこれ涙色の歌詞じゃん、一番のサビの所
ルリジサ
ルリジサ
正解~!それ面白いでしょ!
ころん
ころん
あのさ、何してたのずっと
さとみ
さとみ
ん~…一蓮托生ゲームみたいな奴を解かされてた
ルリジサ
ルリジサ
まあ、少し頭使うゲームだったね~
どうせならころんもやる?
さとみ
さとみ
いや無理だって絶対
だってころんだからww
ころん
ころん
ごめん、僕もやる
ルリジサ
ルリジサ
さとみ
さとみ
ころん
ころん
なんでそうなるんだよ!!
ルリジサ
ルリジサ
あ、じゃあ正解したから聞きたいことなんでも言ってよ!
さとみ
さとみ
その前に何を俺に要求するつもりだったんだ?
ころん
ころん
いや僕の事無視しないで?
え?二人して酷くない?え?
ルリジサ
ルリジサ
も~、うるさいなぁ~
さとみ
さとみ
仕方ないんだよ、ころんだから
ころん
ころん
ねぇ理屈になってないから!
さとみ
さとみ
はいはい保健室では静かにだよ~
ルリジサ
ルリジサ
で、僕のお願いだっけ?確か
さとみ
さとみ
そうそう
ころん
ころん
もういいよ、僕空気になるから
ルリジサ
ルリジサ
僕のお願いは三つかな
一つはあなたの感情を取り戻して欲しい事
一つはあなたと一緒にいて欲しい事
一つはあなたとカルミアを守って欲しい事かな
え?カルミア?今この人カルミアって言った?
さとみ
さとみ
あ、本当に居たんだカルミア
ルリジサ
ルリジサ
ちなみになーくんに教えたのもカルミアだよ
さとみ
さとみ
へー、意外にカルミアって行動力あるんだな
ルリジサ
ルリジサ
まあ現場にいたからね~
さとみ
さとみ
現場って?
ルリジサ
ルリジサ
屋上に居たよ
さとみ
さとみ
マ?
ルリジサ
ルリジサ
そマ
ーー僕もう帰ってもいいかな。

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