カルマくんと一緒にご飯を作った
できた。
普通に美味しそう…
ニヤッと笑って言ってくる
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夕飯を食べ終わってダラダラスマホをいじってた
シャンプー、リンス、全部カルマくんの匂いだ…
お風呂上がって
髪の毛を軽く拭いたら
服を忘れた
どーしよー……
とりあえずタオル巻いてカルマ君のとこに顔を出す
いつもより余裕が無いカルマくんは珍しい
カルマside
あなたちゃん鈍感すぎる
細いけど細過ぎない体、
まだ少し濡れてる太もも
やばい……ね
ほんとに持たないかもしれない…
しばらくすると着替えたあなたちゃんが戻ってきた
シャツの下をちらっと見せてくるあなたちゃんに思わず目を逸らした…
俺の隣にあなたちゃんが座ってきた
いつもと完全に立場が逆
なんとか言えた
面白がってやってるよね…
やり返したやりたい
あなたside
髪の毛を乾かして
リビングに戻ろうと扉を開けると
目の前にカルマくんが……
カルマ顔がドアップで目の前に……。
なにそれ。
首を傾げてサラサラ揺れる髪の毛…
まだ眠くないから
リビングでダラダラしてた
ふとリビングに置いてあった写真に目がいった
それは小さい頃のカルマくん
ぐっと近づいてきた
Sモードだ…
カルマくんは私の手を取って部屋に連れてくと
ほんとに持ってき方が上手い
特別ベットが大きいわけじゃないのに…
カルマくんが私を掴んでぐっと引き寄せた
カルマくんとの距離は……ない
恥ずかしくてカルマくんの胸に顔を押し付けた
何故か居心地が良くて安心した
カルマくんの胸の中で私はすぐ寝てしまった
カルマside
可愛くて天使のような寝顔を見てると
あなたちゃんが抱きついてきた
寝てるとはいえ普段積極的じゃないから……
持たなくなる
理性が……
あなたちゃんに抱き返してそのまま寝た
―好き―
あなたside
ふと目が覚めた
目の前にはカルマくん……
簡単に作った朝ごはんを食べて家を出た
学校に着く頃にはもうお昼の時間だった
ニヤッと笑ってまた……
磯貝くんと前原くんに軽く手を振ってカルマくんについて行った
その時カルマくんに引かれていた手
握る力が強くなった気がした
カルマside
午後の授業
今日は珍しくあなたちゃん1人でサボり
俺は一応授業に出た
さっきは前原と磯貝に手を振るあなたちゃんを見て……嫉妬…した
ダッサ
授業が終わって
あなたちゃんのとこに行く
寝てる
今日あんだけ寝たのに
普段寝てないのかな
あなたちゃんに何かかあったら
俺が困るのに……
起きるまで待っとこう
30分後
家に着いた
今日の朝までこの家にあなたちゃんが居たんだ
もーどうしよ
あなたちゃんが居ないとダメになってきてる…
はぁ
会いたいな
さっきまで一緒にいたはずなのに
声だけでも聞きたい
そんな時
プルルル
電話…?
液晶に移る名前は
あなたちゃん
それってただ電話したくてしたってこと?
可愛すぎるね
思わず声に出てしまった
こうなったら言うしかない
焦ってる?
俺でドキドキしてくれてんの?
可愛いー
もっといじめたくなるじゃん
顔赤くなってるんだろうな
見れないのが残念
友達としてなんかじゃない
それ本当に?
なにそれ
超嬉しい
ずっとすれ違ってたんだ
修学旅行の時も
不良に絡まれた時も
昨日も。
言葉に表せないほど嬉しかった
今すぐあって抱きしめたいくらい
ずっと好きだよ
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!