第4話

4話
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2019/06/24 09:43
もうE組に来てから早くも1ヶ月がたった
時間と共にカルマくんと私の距離は近くなっていってる気がする……



ある日の授業

それは私の苦手教科の数学のプリントを解いていた。
大体は分かるけど最後に出てくる難問が解けない……
私がその問題と格闘していると


カルマくん
カルマくん
それ
と言われて顔を上げたら目の前にカルマ君の顔がドアップであった。
顔が熱くなった気がした
カルマくん
カルマくん
これはこの方程式を使って…………
と分かりやすく説明してくれた。


不意にもかっこいいと思ってしまった

優しいところは優しいな。
you.
ありがとう…
カルマくん
カルマくん
それだけ言うと彼はニヤリと笑いながら自分の席の方へ戻った
彼はほんとに頭が良い
正直そんな風には見えない
私もそんなに悪い方ではないし頑張ればカルマくんと並べるくらいの学力

気づけばいつも一緒にいた

周りから見るとカップルに見えるらしい。
まぁそれでもいい……え
今私自分でカルマくんとカップルはそれでもいいって思いそうになった?
びっくりした
しょうがないじゃん
カルマくんが優しいから
なんでカルマくんは私なんかとずっと居てくれてるんだろう

カルマside

数学のプリントが解き終わって暇
何となく隣を見てみたらそこには
問題とにらめっこをしているあなたちゃん
数学は得意教科 これはからかえるチャンス
思い切ってぐっと近づく
俺に気づいたあなたちゃんは
少し顔が赤くなった気がした

え?今の俺で照れてんの?
なんでだろう、嬉しい

みんなからSって言われるけど…
今は本当に自分でもそう思った。
照れてるあなたちゃんを見て嬉しくなってんだもん

しかもよりによってあなたちゃん。
いつもからかったって普通だし。だから余計楽しくなってきたり。
そんなこと1回思うと何から何まで可愛く見えちゃうじゃん。

数学の問題を教えた後
お礼を言われたから軽く相づちを打って戻った。

ていうかほとんど一緒にいる
その方が楽しいんだけどね
俺が授業をサボる時は居ないけど

そうだ

誘えばいんじゃん

今度誘ってみよ

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