第30話

30話
11,581
2019/07/10 13:37
you.
ねー…もう帰ろっか?
カルマくん
カルマくん
ん…
2人は立ち上がり、屋台がある人混みの中に戻った
you.
ねえ、最後に何か買って帰らない?
カルマくん
カルマくん
ん、いーよ。何買う?
you.
ん〜。あ、あれ!
ラムネの屋台を指差しながら言った
カルマくん
カルマくん
じゃあ買ってきてあげるから、待ってて?
you.
いーよ、一緒に行くよ
カルマくん
カルマくん
すげー並んでるし、疲れるでしょ?待ってて
you.
分かった…。ありがとう…
カルマくんはニコッと笑って行った

そこら辺の壁に寄りかかって待つことにした
前原
前原
お、あなたちゃんじゃん
you.
あ、前原君も来てたんだ
前原
前原
そ、磯貝と
you.
へぇ〜、その磯貝君は?
前原
前原
あっちで金魚すくいしてる。最初は俺もしてたんだけどあいつ、ずっとやっててさ
you.
へぇ〜……
前の出来事・・・があったからか気まずい雰囲気が流れていた
前原
前原
あなたちゃんは誰と来たの?
you.
えーと…カルマ、くんと
前原
前原
あー……そっか
特に会話は弾まなかった
カルマくん
カルマくん
おまたせ〜。って前原?何やってんの?
前原
前原
磯貝待ってんのよ
カルマくん
カルマくん
そう、じゃああなたちゃん、行こ?
you.
あ、うん。前原君、またねー
2人でラムネを飲みながら帰った
カルマくん
カルマくん
ねー、さっき前原と何してたの?
you.
いや、特に何もしてないよ
カルマくん
カルマくん
何もされてない?
you.
うん、少し話したらすぐカルマくんが来たし
カルマくん
カルマくん
もー…あなたは前原に狙われてるんだから、気をつけてよ
2人だけだから呼び捨てになってる
you.
……
カルマくんは私の手を取って言った
カルマくん
カルマくん
俺は絶対取られたくないし……
会話をしながらだと家に着くまでが早く感じた
カルマくん
カルマくん
じゃあ、またね
you.
うん、じゃあね〜  あっ……
カルマくんは私を強く抱き締めてから じゃあね と言って帰ってしまった
家に入ってもカルマくんに抱きしめられた温もりが残っていた。
部屋着に着替えてすぐに寝る準備をしてベッドに入った

普段からカッコイイのにあんなことされたら……
その日は1人で顔を赤くしながら寝た

プリ小説オーディオドラマ