第42話

42話
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2019/07/22 15:19
鷹岡先生
鷹岡先生
…思い出すとかゆくなる
でもそのせいかないつも傷口が空気に触れるから…感覚が鋭敏になってるんだ
鷹岡先生
鷹岡先生
言ったろ?
元々マッハ20の怪物を殺す準備出来てるんだ
リモコンだって超スピードで奪われないよう予備をも作る
聞き覚えがある声だった

しかも前よりずっと邪気を孕んで
烏間先生
烏間先生
連絡がつかなくなったのは3人の殺し屋の他に身内にもいる…
どういうつもりだ
鷹岡!
鷹岡先生
鷹岡先生
悪い子達だ…恩師に会うのに裏口からくる。父ちゃんはそんな子に教えたつもりはないぞ
鷹岡先生
鷹岡先生
仕方ない。夏休みの補習をしてやろう
鷹岡先生
鷹岡先生
…屋上へ行こう
鷹岡先生は狂気と憎悪が刻み込まれつ顔面で笑って言った


〜屋上〜
鷹岡先生
鷹岡先生
大人しく2人にその賞金首を持ってこさせりゃ…俺の暗殺計画はスムーズに仕上がったのにな
烏間先生
烏間先生
……?
鷹岡先生
鷹岡先生
茅野とか言ったっけ
そいつを使う予定だった
部屋のバスタブに対先生弾がたっぷり入れてある。そこに賞金首と一緒に入ってもらう
鷹岡先生
鷹岡先生
セメントで生き埋めにする。
生き残るためには生徒ごと爆裂しなきゃ行けない寸法さ
殺せんせー
殺せんせー
許されると思いますか?そんな真似が
鷹岡先生
鷹岡先生
これでも人道的なほうさ
屈辱の目線と騙し討ちで突きつけられたナイフが頭ん中チラつく度にかゆくなって夜も眠れなくてよォ!
鷹岡先生
鷹岡先生
特に潮田渚。俺の未来を怪我したお前は絶対に許さん!!
カルマくん
カルマくん
へ〜つまり渚くんはアンタの恨み晴らすために呼ばれたわけ
その体格差で本気で勝って嬉しい?俺ならもーちょっと楽しませてやれるけど?
カルマくんは前に立って言った
鷹岡先生
鷹岡先生
部外者の意見なんて聞いてねぇ!!俺の指先でお前らの生徒が半分減るって事忘れんな!!
鷹岡先生
鷹岡先生
チビ
お前一人でヘリポートまで登ってこい
you.
渚くん…行ったらダメだよ…。
渚
行きたくないけど……行くよ
茅野
茅野
烏間先生
烏間先生
渚くん
ガシャアッ
鷹岡先生
鷹岡先生
これでもうだーれも登ってこれねえ
鷹岡先生
鷹岡先生
足元のナイフで俺のやりたいことは分かるな?この前のリターンマッチだ
渚
待ってください鷹岡先生。戦いに来たわけじゃないんです
鷹岡先生
鷹岡先生
だろうなぁ。一瞬で俺にやられるのは目に見えてる
鷹岡先生
鷹岡先生
だがな。一瞬で終わっちゃ俺としても気が晴れない
鷹岡先生
鷹岡先生
謝罪しろ
土下座だ
そう言って渚くんは頭を床につけて謝った
なのに
鷹岡先生は私たちの目の前で
薬を爆破した
烏間先生
烏間先生
やめろーーーーーっ!!
ドウゥゥン
鷹岡先生
鷹岡先生
あははははははは!!そう!!!その顔が見たかった!!
…………は…………
自分の中で言葉で表せないくらいの怒りと同時に涙が出てきた
……だって、ウィルスに感染してしまったほかのみんなは……
それに気づいたカルマくんは


私を優しく抱きしめた後そっと手を握ってくれた
カルマくんの方を見上げると
涙に濡れた顔を優しく拭き取ってくれた
今日はカルマくんに助けて貰ってばっかりだ……
ヘリポートの方を見ると
渚くんが
渚
…殺してやる……
鷹岡先生
鷹岡先生
くくく…そうこなくっちゃ
片岡メグ
片岡メグ
渚…キレてる
殺せんせー
殺せんせー
渚くんの頭を冷やしてください
君にしかできません
寺さ…
バゴッ
寺坂
寺坂
チョーシこいてんじゃねえぞ渚ァ!!そんなクズでも息の根止めりゃ殺人罪だ
テメーらキレるに任せて百億のチャンス手放すのか?
鷹岡先生
鷹岡先生
おいおい水差すんじゃねえ
本気で殺しに来なくちゃ意味ねえんだ
茅野
茅野
殺せんせースタンガンしまっちゃったよ
鷹岡先生
鷹岡先生
ナイフ使う気満々だな
安心したぜ
一応言っとくが薬はここに3回分ほど予備がある
鷹岡先生
鷹岡先生
人数分には足りねえが、最後の希望だぜ?
それから渚くんが仕掛けていくものの鷹岡先生が圧倒的……
菅谷
菅谷
勝てるわけねーよ。あんな化け物
速水凛香
速水凛香
勝負にならない……
茅野
茅野
烏間先生!!もう撃ってください!死んじゃうよ!あんなの!
寺坂
寺坂
待て……手出しすんじゃねー
カルマくん
カルマくん
まだほっとけって寺坂?そろそろ俺も参戦したいんだけど
その言葉を聞いて無意識にカルマくんの手を強く握った
寺坂
寺坂
渚のやつまだ何か隠し玉持ってるよーだぜ
渚くんは鷹岡先生に近づいていき


ナイフを捨て
パシンッ
鷹岡先生は体制を崩し

その隙に渚くんは寺坂くんから貰ったスタンガンを抜いて
鷹岡先生の首に当てた
渚
鷹岡先生、ありがとうございました
バチッ


ズサァッ
ボス撃破!!
その後私たちが戦った殺し屋から薬をもらって
殺せんせーは完全防御形態からもとの形態に戻って

みんなが起きたのは夕方だった
you.
おはよう〜
殺せんせー
殺せんせー
殺せんせー
おはようございます
茅野
茅野
やっぱ先生は触手がなくっちゃね!
殺せんせー
殺せんせー
さて、これから存分に残りを楽しみますよ!真夏の夜にやる事はひとつですねぇ
you.
暗殺肝だめし?
殺せんせー
殺せんせー
先生がお化けを努めます
では、男女1人ずつの2人1組できてください
カルマside
you.
く、暗いね……
カルマくん
カルマくん
何?びびってんの?
you.
知ってるくせに……
俺を上目遣いで見上げるあなたちゃん
そんな顔されたら、いじめたくなるよ?
カルマくん
カルマくん
ごめんごめん
手繋ご?
あなたちゃんはムスッとした表情のまま手を取ってきた
殺せんせー
殺せんせー
ここは血塗られた悲劇の洞窟。琉球……かつての沖縄で、戦いに敗れた王族たちが、非業の死を遂げた場所です
決して二人離れぬよう。一人になれば、彷徨える魂にとり殺されます
カルマくん
カルマくん
大丈夫?
you.
ん、……
洞窟を進んでいくとふとあなたちゃんと視線があう
あなたちゃんは顔を赤くして目を逸らした
カルマくん
カルマくん
なにそれ……かわいっ
聞こえるか聞こえないくらいの声で呟いたあと
看板が見えた
『死者達ハ、隠シ事ヤ嘘ヲ忌ミ嫌フ。互イニ対シテ抱ク感情、全テ吐クベシ。サスレバ、扉開カン』
カルマくん
カルマくん
お互いに思ってることを言えだって
あなたちゃんの方を見て
どうせどこかで先生が見てるからあなたちゃんの耳元で
カルマくん
カルマくん
愛してるよ
you.
っ……………………

顔を離すと、あなたちゃんは真っ赤になって、潤んだ瞳で、上目遣いで、こちらを見上げた



何それ、めちゃくちゃ可愛いんだけど…………食べちゃいたいくらい


我慢できずにその色付きのいい小さな唇を奪うと、あなたちゃんは「ん……」と小さく息を漏らした
you.
今日、色々助けてくれてありがとう……。……ずっと大好き…。
彼女が困ってたら助けるのは当たり前じゃん




あなたちゃんが顔を赤くして言い終わると扉が開いた
you.
行こ?
カルマくん
カルマくん
俺はもうちょっと楽しみたいな〜
you.
何言ってんの……
カルマくん
カルマくん
怖がってるあなたちゃん超可愛いんだもん
その後も驚く度に腕を掴んでくるあなたちゃん

ひたすら可愛い
you.
ぅわっ!、カルマくん…………‪(泣)
カルマくん
カルマくん
はーい。あなたのカルマくんはここですよー
you.
なんでそんな余裕なの…むかつく……
カルマくん
カルマくん
これじゃ、洞窟出るのに朝までかかるよ?
you.
だ、だって……!
カルマくん
カルマくん
分かったって。じゃあ、おんぶして外まで運んであげる
you.
いや、それは……!
カルマくん
カルマくん
嫌?
you.
嫌では、ない…けど
カルマくん
カルマくん
じゃあいいじゃん
ほら、行くよ
あなたちゃんをおんぶして立ち上がる
カルマくん
カルマくん
軽っ。ちゃんと食べてんの?
you.
そりゃ、男の子に比べて筋肉もないし…
殺せんせーが返り討ちにあっている間に2人で洞窟を抜けた
んみなは殺せんせーに仕返しをしに行ってるみたい
砂浜の上に2人で座った
あなたside
you.
カルマくん…
カルマくん
カルマくん
んー?
you.
カルマくんはいつも私を助けてくれるけど私は何もできてない、、
カルマくん
カルマくん
そんなことないよ?前だって不良に絡まれた時だって助けてくれたじゃん。俺にとってあなたちゃんがそばにいてくれるだけで良いんだけど
you.
……
カルマくんは私の頭を優しく撫でてからそっと唇に触れた
カルマくん
カルマくん
ね?だからずっと離れないで一緒にいよ
you.
当たり前じゃん……!
そして夏休み特別夏期講習が終わった

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