聞き覚えがある声だった
しかも前よりずっと邪気を孕んで
鷹岡先生は狂気と憎悪が刻み込まれつ顔面で笑って言った
〜屋上〜
カルマくんは前に立って言った
ガシャアッ
そう言って渚くんは頭を床につけて謝った
なのに
鷹岡先生は私たちの目の前で
薬を爆破した
ドウゥゥン
…………は…………
自分の中で言葉で表せないくらいの怒りと同時に涙が出てきた
……だって、ウィルスに感染してしまったほかのみんなは……
それに気づいたカルマくんは
私を優しく抱きしめた後そっと手を握ってくれた
カルマくんの方を見上げると
涙に濡れた顔を優しく拭き取ってくれた
今日はカルマくんに助けて貰ってばっかりだ……
ヘリポートの方を見ると
渚くんが
バゴッ
それから渚くんが仕掛けていくものの鷹岡先生が圧倒的……
その言葉を聞いて無意識にカルマくんの手を強く握った
渚くんは鷹岡先生に近づいていき
ナイフを捨て
パシンッ
鷹岡先生は体制を崩し
その隙に渚くんは寺坂くんから貰ったスタンガンを抜いて
鷹岡先生の首に当てた
バチッ
ズサァッ
ボス撃破!!
その後私たちが戦った殺し屋から薬をもらって
殺せんせーは完全防御形態からもとの形態に戻って
みんなが起きたのは夕方だった
カルマside
俺を上目遣いで見上げるあなたちゃん
そんな顔されたら、いじめたくなるよ?
あなたちゃんはムスッとした表情のまま手を取ってきた
洞窟を進んでいくとふとあなたちゃんと視線があう
あなたちゃんは顔を赤くして目を逸らした
聞こえるか聞こえないくらいの声で呟いたあと
看板が見えた
『死者達ハ、隠シ事ヤ嘘ヲ忌ミ嫌フ。互イニ対シテ抱ク感情、全テ吐クベシ。サスレバ、扉開カン』
あなたちゃんの方を見て
どうせどこかで先生が見てるからあなたちゃんの耳元で
顔を離すと、あなたちゃんは真っ赤になって、潤んだ瞳で、上目遣いで、こちらを見上げた
何それ、めちゃくちゃ可愛いんだけど…………食べちゃいたいくらい
我慢できずにその色付きのいい小さな唇を奪うと、あなたちゃんは「ん……」と小さく息を漏らした
彼女が困ってたら助けるのは当たり前じゃん
あなたちゃんが顔を赤くして言い終わると扉が開いた
その後も驚く度に腕を掴んでくるあなたちゃん
ひたすら可愛い
あなたちゃんをおんぶして立ち上がる
殺せんせーが返り討ちにあっている間に2人で洞窟を抜けた
んみなは殺せんせーに仕返しをしに行ってるみたい
砂浜の上に2人で座った
あなたside
カルマくんは私の頭を優しく撫でてからそっと唇に触れた
そして夏休み特別夏期講習が終わった
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。