ピンポーン
インターホンの画面を除くと浴衣を着たカルマくんがうつっていた
初めて見たカルマくんの浴衣姿にやられそうになる
か、かっこいい……
頭をなでなでしてくれた
それからカルマくんは私の手を取ってそう言った
夏祭りはクラスの人も来るって言ってたし、みんなの前で手を繋ぐともう完全にバレちゃうと思うけど…離したくはないからそのままにした
とカルマくんは私の手を強く握った
私はりんご飴、カルマくんはいちご飴を買った
その時高校生くらいの男子がぶつかってきた
カルマくんは私の手を引っ張ってくれた
その後カルマくんといろんなものを食べながら花火の時間まで待った
かき氷を持ちながら人気の少ない花火が見えそうな場所に来た
そこに2人で座って待った
すごく綺麗な花火に目が釘付けになった
クライマックスに差し掛かる花火をじっと見ていると
隣を見たらじっとこっちを見ているカルマくん
カルマくんはぐっと近づいて頬にキスをした
いきなりすぎて何が起きたかもわからなかった
もうほんとに不意打ちすぎる
カルマくんは顔を私の肩に乗せてきた
出来るもんなら私だってしたい
なんて言えなくて
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。