第29話

29話
11,609
2019/07/09 14:28
ピンポーン
インターホンの画面を除くと浴衣を着たカルマくんがうつっていた
カルマくん
カルマくん
あなたちゃ〜ん
you.
は、はーい!
you.
おまたせ…っ
初めて見たカルマくんの浴衣姿にやられそうになる


か、かっこいい……
カルマくん
カルマくん
浴衣、可愛いね
you.
ん、カルマくんも似合ってる…!
カルマくん
カルマくん
ふふっ、よかった〜
じゃ、行こっか?
頭をなでなでしてくれた

それからカルマくんは私の手を取ってそう言った
you.
うん!
夏祭りはクラスの人も来るって言ってたし、みんなの前で手を繋ぐともう完全にバレちゃうと思うけど…離したくはないからそのままにした
you.
わ〜すごい人、、
カルマくん
カルマくん
はぐれないでね?
とカルマくんは私の手を強く握った
you.
う、うん!
カルマくん
カルマくん
じゃあ最初どこいく〜?
you.
ん〜。あ、あれ茅野ちゃんじゃない?
カルマくん
カルマくん
お〜渚くんも
茅野
茅野
お〜2人とも〜みんな暗殺のスキル使って色々稼いでるよ…
you.
こういう時に生かせるんだね〜
渚
殺せんせーも自分で屋台開いてたよ……
茅野
茅野
あはは…
you.
あ、フルーツ飴食べたい〜
カルマくん
カルマくん
行こっか
私はりんご飴、カルマくんはいちご飴を買った
you.
あま〜い
カルマくん
カルマくん
これ食べ終わったらわたあめ食べよ〜
you.
甘いものばっか〜
甘党だね〜
you.
あれ、ビッチ先生…?
カルマくん
カルマくん
おっさん達デレデレじゃん
you.
ね。ほんとに人多すぎ
押し潰れそう
その時高校生くらいの男子がぶつかってきた
you.
ぅわっ!
カルマくん
カルマくん
あぶなっ。もー気をつけてよ
you.
ありがと…
カルマくんは私の手を引っ張ってくれた
you.
よかった、絡まれなくて…
カルマくん
カルマくん
ね。浴衣だから蹴りづらい
you.
やる気満々じゃん
その後カルマくんといろんなものを食べながら花火の時間まで待った
かき氷を持ちながら人気の少ない花火が見えそうな場所に来た
you.
すご、ここなら花火も見えそう
カルマくん
カルマくん
人がいないのがいいね
そこに2人で座って待った
you.
かき氷冷た〜
カルマくん
カルマくん
夏って感じ
you.
花火!!
カルマくん
カルマくん
きれー…
you.
誰かと一緒にこうやって花火見たの何年ぶりだろ…
you.
友達も全然いなかったから見れなかったんだよね
カルマくん
カルマくん
今年から俺と毎年見れるね?
you.
ん…!そうだね……
すごく綺麗な花火に目が釘付けになった
クライマックスに差し掛かる花火をじっと見ていると
隣を見たらじっとこっちを見ているカルマくん
you.
どしたの?
カルマくん
カルマくん
いや…綺麗だなって…
you.
な、なに言ってんの………
カルマくんはぐっと近づいて頬にキスをした
you.
へ……
カルマくん
カルマくん
人がいたらこんなこと出来なかった
カルマくん
カルマくん
あなた照れてる?
いきなりすぎて何が起きたかもわからなかった
you.
………………
カルマくん
カルマくん
ははっ、反応が……かわいっ
もうほんとに不意打ちすぎる
カルマくんは顔を私の肩に乗せてきた
カルマくん
カルマくん
ずっとこんな生活がいいな〜…
出来るもんなら私だってしたい

なんて言えなくて
you.
花火…終わったよ?
カルマくん
カルマくん
んー…帰るの?もう少しこのままがいい…
you.
あと10分だけね?
カルマくん
カルマくん
やった〜

プリ小説オーディオドラマ