第36話

36話
10,117
2019/07/16 11:50
あなたside




夏休みが終わり明日からまた今まで通りの学校生活が始まる
前日の夜はあまりよく眠れなかった
you.
ん……
朝起きると時刻は7時25分

寝坊だ


まだ電車は出てないし急いで支度すればいつもの時間に間に合う
急いで着替えて髪の毛を軽く整えて

朝ごはんを食べるのを忘れたまま外に出た
そこにちょうど
カルマくん
カルマくん
あ、おはよ〜
you.
カルマくん……!
カルマくん
カルマくん
俺、あなたちゃんがいなくなってあなたちゃん不足になってるみたい…
そう言って人の目も気にせず抱きついてきた
you.
ちょ、外…!
そんなのはお構い無しに離そうとしない
カルマくん
カルマくん
よし、これで充電完了〜
カルマくんは私の手を取って歩き始めた
道路側を歩いてくれて、歩くペースを合わせてくれてる
相変わらずすごく優しい
久しぶりに登校してどこか懐かしい感じ…
学校に着くといつものみんながいた
茅野
茅野
あ、おはよ〜あなたちゃん、カルマくん
you.
おはよー
みんなと久しぶりの挨拶をして
授業が始まった
ん〜、寝不足だからか凄い眠い……
しかも朝ごはん食べてないし…
重い瞼と格闘しながら授業を受ける

カルマside
授業中ふとあなたちゃんに目をやるとすごく眠そうな顔をしてた
そんな姿も可愛く見えてしまう
あんま寝てきてないんだな
俺と泊まってた時はぐっすり寝てたのに…

だからあなたちゃん1人にしたくないんだよ…
あなたちゃんは授業が終わると机に伏せていた
カルマくん
カルマくん
眠そうだね〜
you.
昨日、あんま寝れなくて……
やっぱり
カルマくん
カルマくん
俺と寝てた時はあんなにぐっすり寝てたのにね?
you.
……
カルマくん
カルマくん
とにかく無理したらダメだよ。次の授業、サボって寝る?
you.
ん〜そうしようかな…
あ。でも次の授業、特別夏期講習沖縄離島リゾートの計画とか立てるみたいだからやめとこうかな
カルマくん
カルマくん
じゃあダメだったら言ってね?途中で抜けな
you.
わかった…。
授業が始まった
みんなで知恵を絞り出して計画練る
あなたちゃんが心配だな…
一通り計画を立て終わった所で授業が終わった
カルマくん
カルマくん
大丈夫だった?
you.
うん。何とか〜
あなたちゃんが席から立とうとした時
フラッ
カルマくん
カルマくん
あっ
あなたちゃんが倒れてきた

倒れてきたのが俺でよかった
カルマくん
カルマくん
危ないでしょ
やっぱりダメじゃん
you.
立ちくらみがしただけ…
カルマくん
カルマくん
だけじゃないでしょ
次の授業サボって寝ようね
you.
ん、
そう言って木の木陰に来た
カルマくん
カルマくん
どんだけ寝てないの……
you.
いやぁ、今日朝ごはん食べるのも寝坊して忘れちゃって…
カルマくん
カルマくん
それなら言ってよ。ご飯食べるまで待ったりコンビニで買ったりしたのに
カルマくん
カルマくん
まぁいいや。寝な
you.
……うん
あなたちゃんは直ぐに夢の中に落ちた
寝顔が相変わらず可愛い

ほかの男子が見たらイチコロだろうな
そんなこと思ってるといつの間にか自分も夢の中にいた
40分後
目が覚めるとまだあなたちゃんは寝ていた
もう少しで授業が終わる


ギリギリまで寝かせといてあげよう
みんなは体育の授業で誰か見たことない人が射撃を教えてる
後から分かった

特別講師で来ていたロヴロ先生という殺し屋らしい
あなたちゃんを見ると気持ちよさそうに眠っている
カルマくん
カルマくん
どんだけ寝てなかったの…
そう呟きながらサラサラでやわらかいあなたちゃんの髪を触った

すると
you.
ん……
ゆっくりあなたちゃんの目が開いた
カルマくん
カルマくん
眠れた?
you.
うん、おかげさまで。
ありがと〜
なんて世話のかかる子だ

そんな世話をするのが俺は大好きみたい
特別夏期講習が近づいてくる


沖縄離島リゾート当日までの数日は特別講師で来てもらったロヴロ先生に射撃の基本を教えてもらったり


必殺技を教えてもらったり生徒もいたり
当日までガッツリ訓練をした

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