あなたside
夏休みが終わり明日からまた今まで通りの学校生活が始まる
前日の夜はあまりよく眠れなかった
朝起きると時刻は7時25分
寝坊だ
まだ電車は出てないし急いで支度すればいつもの時間に間に合う
急いで着替えて髪の毛を軽く整えて
朝ごはんを食べるのを忘れたまま外に出た
そこにちょうど
そう言って人の目も気にせず抱きついてきた
そんなのはお構い無しに離そうとしない
カルマくんは私の手を取って歩き始めた
道路側を歩いてくれて、歩くペースを合わせてくれてる
相変わらずすごく優しい
久しぶりに登校してどこか懐かしい感じ…
学校に着くといつものみんながいた
みんなと久しぶりの挨拶をして
授業が始まった
ん〜、寝不足だからか凄い眠い……
しかも朝ごはん食べてないし…
重い瞼と格闘しながら授業を受ける
カルマside
授業中ふとあなたちゃんに目をやるとすごく眠そうな顔をしてた
そんな姿も可愛く見えてしまう
あんま寝てきてないんだな
俺と泊まってた時はぐっすり寝てたのに…
だからあなたちゃん1人にしたくないんだよ…
あなたちゃんは授業が終わると机に伏せていた
やっぱり
授業が始まった
みんなで知恵を絞り出して計画練る
あなたちゃんが心配だな…
一通り計画を立て終わった所で授業が終わった
あなたちゃんが席から立とうとした時
フラッ
あなたちゃんが倒れてきた
倒れてきたのが俺でよかった
そう言って木の木陰に来た
あなたちゃんは直ぐに夢の中に落ちた
寝顔が相変わらず可愛い
ほかの男子が見たらイチコロだろうな
そんなこと思ってるといつの間にか自分も夢の中にいた
40分後
目が覚めるとまだあなたちゃんは寝ていた
もう少しで授業が終わる
ギリギリまで寝かせといてあげよう
みんなは体育の授業で誰か見たことない人が射撃を教えてる
後から分かった
特別講師で来ていたロヴロ先生という殺し屋らしい
あなたちゃんを見ると気持ちよさそうに眠っている
そう呟きながらサラサラでやわらかいあなたちゃんの髪を触った
すると
ゆっくりあなたちゃんの目が開いた
なんて世話のかかる子だ
そんな世話をするのが俺は大好きみたい
特別夏期講習が近づいてくる
沖縄離島リゾート当日までの数日は特別講師で来てもらったロヴロ先生に射撃の基本を教えてもらったり
必殺技を教えてもらったり生徒もいたり
当日までガッツリ訓練をした
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。