第47話

特別編 辰乐day①
742
2022/01/30 03:00
僕が立っているのは、大きな宿舎の入り口。
今日僕は、あなたの相談相手になるべく、やってきた。


この相談ってのが、ほんっとに面白くて、
そのうえあなたがめっちゃ揶揄い甲斐があるから、楽しみで、張り切り過ぎたため、
まだ朝の早い時間に到着してしまった。



呼び鈴を鳴らして、待っていると、


クン哥が迎えてくれた。
クン
クン
お?チョンロ??
こんな朝早くにどうしたの?
チョンロ
チョンロ
どーもこーも、あなたが7つの誘惑に悩まされてるみたいだから。
僕が助けに来てあげたの。
クン
クン
7つの誘惑?
あぁ…そういうことね。
あなたは多分まだ寝てるよ
チョンロ
チョンロ
そっか、上がっていい?
クン
クン
もちろんいいよ。
その代わり…
チョンロ
チョンロ
あぁダメダメ。
クン哥の味方にはなれないよㅋㅋㅋ
クン
クン
まだ何も言ってないじゃん!
チョンロ
チョンロ
どーせ、「あなたに僕のこと推薦してくれない?」とか言おうとしてたんでしょ?
クン
クン
っ…
チョンロ
チョンロ
ㅋㅋㅋㅋㅋ
あなたも面白いけど、クン哥も面白いなㅋㅋ
クン
クン
ひどい!!
たまには味方してくれてもいいじゃん!!
必死で僕を頼ろうとしたのに断られてしょんぼりしているクン哥が面白い。



落ち込みながらも、コートを受け取り、スリッパまで用意して迎え入れてくれるクン哥の優しさに、

ちょっとは贔屓してあげてもいいかなとも思う。




こんなに必死なクン哥を見ている限り、
惑わしてるのは哥達じゃなくてあなたの方なんだろうなㅋㅋㅋ


本当、この一連の騒動、
全部面白い!!!!
チョンロ
チョンロ
だって、今日はクン哥の弟としてじゃなくて、あなたのチングとして来たんだもん。
あなたの選択を手伝うだけだから。
クン
クン
珍しくチョンロがまともなこと言ってる…
チョンロ
チョンロ
僕ももう、大人だからね〜
あ、コーヒーお願い!ミルクと砂糖多めでね
クン
クン
子供じゃんww
チョンロ
チョンロ
あ!もう知らないからね。

絶対贔屓なんかしてやらない!
クン
クン
じゃ、あなたに声かけてくるからちょっと待ってて。
チョンロ
チョンロ
了解〜!!


クン哥の入れてくれるコーヒーは、
いつも優しい味がする。



やっぱり僕なら迷わずクン哥を選ぶのにな〜



なんて考えていると、何やらドタバタする音が聞こえて、
あなたが部屋から飛び出して来た。










〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



(なまえ)
あなた
チョ、チョンロ!お待たせ!!
朝、早いね!
チョンロ
チョンロ
ㅋㅋㅋㅋㅋㅋㅋㅋㅋㅋㅋㅋ
息を整えながら、チョンロに笑顔を向けると、


チョンロがバカにした様に笑って来た。
(なまえ)
あなた
な、何!?
チョンロ
チョンロ
寝癖寝癖ㅋㅋㅋㅋ
(なまえ)
あなた
あ、あぁ…
本当だ。
チョンロ
チョンロ
ま、そんなことどうでもいいからさ、
クン哥のご飯食べながら、とりあえず話そ!
(なまえ)
あなた
あ、あぁうん。
え、ここで話すの?
哥達も居るのに??
チョンロ
チョンロ
大丈夫、口出しさせないから!
ほら、クン哥見てみな?
さっきからニッコニコしながら眺めてるだけでしょ。ㅋㅋㅋ
(なまえ)
あなた
本当だ…。
何だか気持ち悪いくらい不自然な笑顔をこちらに向けながら、朝食を準備するクン哥。


一体どういう感情なんだろ…



小声でチョンロに問う。
(なまえ)
あなた
ねぇ、クン哥に何かあったの?
チョンロ
チョンロ
さぁ〜?ㅋㅋㅋ
あなたに選んで欲しくて必死で優しいアピールしてんじゃね?
(なまえ)
あなた
え、あ、なるほど…
クン哥の方を向きながら内緒話をしている間も、クン哥は不自然な笑顔のままこちらを見ていた。

少し気まずさを感じて目を逸らす。


しかしすぐに、ダイニングへと朝食が運ばれて来た。
クン
クン
朝食できたよ〜!
2人で何話してたの?
(なまえ)
あなた
いや、その…
チョンロ
チョンロ
何にも無いから!あっち行ってて!
ってか何!?このご馳走!!!
ウチでもこんなの3日に一回しか出ないよ!
クン
クン
いや…その…
そう!チョンロがきてるからさ!張り切っちゃって
チョンロ
チョンロ
はい、クン哥減点。
本当はあなたの為なのに、誤魔化すために僕を利用したから減点。
クン
クン
えぇ!何でだよ!!
(なまえ)
あなた
ってか何でチョンロが採点者になってんのㅋㅋ
それに、サラッと言ってたけどこんな豪華な朝食3日に一回食べてんの!?
チョンロ
チョンロ
え?うん。そうだけど??
あ、あなた、僕ん家に住むのはどう?ㅋㅋ
クン
クン
ダメ!!!!
あなたをモノで釣ろうとしないの!!
(なまえ)
あなた
大丈夫ですよ、クン哥。
僕は、そんなので釣られないので!
とは言ったものの、少し気持ちは揺らいだ。

だってあのチョンロのお家だよ?

誰だって一度は憧れるに決まってるじゃん。



一体何度、テガルを羨ましく思ったことか…。
チョンロ
チョンロ
ま、冗談はこれくらいにして
初日からどんな感じだったか順に話してみな!
(なまえ)
あなた
うん!
まずは、クン哥と一緒に過ごす事になったんだ。
クン
クン
(ワクワク)
チョンロ
チョンロ
クン哥、あからさまにワクワクしながら横に居られるとやり辛いからちょっと部屋に行っててくんない?
クン
クン
わかったよ…

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