第48話

特別編 辰乐day終
651
2022/02/13 09:00
チョンロ
チョンロ
なるほどね。
よーくわかった。
(なまえ)
あなた
ほんと??
チョンロ
チョンロ
あなたがどうしようもないくらい優柔不断だってことが、よーくわかった!!
(なまえ)
あなた
それは…僕もよくわかった…
朝食を食べながら始めたこの相談会も、
気がつけばもうすぐお昼時だった。

この数時間、あなたからひたすら話を聞いたわけだが、

甘い!甘すぎる!!

こっちの脳みそまでとろけてしまいそうなくらいの惚気話のようなものを、

まるで初めて遊園地を見た子供のようなキラキラした瞳で嬉しそうに話し続けてくる。


最初は、可愛いなぁと思いながら聞いていたが、正直途中からめんどくさくなって、半分上の空で聞き流していた。


ほんとうにあなたは決断する気があるのだろうか…。
このままじゃ埒が開かないから、こうなったら僕が、あなたに相応しいヒョンが誰かを見極めてみよう。


そのためにはまず…
チョンロ
チョンロ
ちょっと、トイレ行ってくるね!
待ってる間も、ちゃんと考えててよ!!
(なまえ)
あなた
うん!


あなたと話していたダイニングを離れ、トイレに行く…





フリをして、先ほどから異様な空気を放っている、ある部屋へと向かい、


ノックもせずに扉を開ける。
チョンロ
チョンロ
ねぇ、ヒョン達ちょっと聞きたいことあるんだけど?
扉を開けた先には、驚いた様子の哥達と、
なぜか1人だけ苦しそうな顔で頭を押さえているシャオジュン。
クン
クン
ちょ、チョンロ!?
何でここに来てんの!?
チョンロ
チョンロ
いや、クン哥はさっき会ったじゃんㅋㅋ
あなたの相談に乗ってんの。
ルーカス
ルーカス
じゃなくて!この部屋にいる理由!!
何で俺らがここにいるって分かったの?
チョンロ
チョンロ
いや、わかるよ普通ㅋㅋ
朝から今まで、誰1人一度も部屋から出てこないなんて、普通に考えてあり得ないでしょ!
まぁあなたは鈍感だから気付いてないけどㅋㅋ
テン
テン
いや、それにしたってクン達の部屋ってことまでわかるものなの?
チョンロ
チョンロ
あぁ、それは…
ヒョン達がコソコソやってるとしたら、僕が来たことをクン哥が知らせたのかなって。ならクン哥の部屋に集まるじゃん。
ヤンヤン
ヤンヤン
すごい!!名推理じゃん!
チョンロ
チョンロ
まぁね!
どーせ、みんなで聞き耳立ててたんでしょ?
シャオジュンが頭を抑えてるのも、今僕が開けたドアにぶつけたとかでしょㅋㅋㅋ
シャオジュン
シャオジュン
うん…。イタイ…
ヘンドリー
ヘンドリー
不憫ガチ勢ㅋㅋ
ウィンウィン
ウィンウィン
そんなことどうでもよくて、
シャオジュン
シャオジュン
そ、そんなこと!?
ウィンウィン
ウィンウィン
あなたは誰を選ぶの?
シャオジュンの言葉は全力スルーしたまま、

ウィンウィンヒョンの放った言葉に、
ヒョン達全員が息をのむ。



僕は重大発表を控えているかのようなフリをしてゆっくり溜めながら話す。
チョンロ
チョンロ
いや、それなんだけど…
チョンロ
チョンロ
実は…
    

  














チョンロ
チョンロ
全然決まらない。
みんな
みんな
??
チョンロ
チョンロ
いや、だからね、あなたは、哥達みんなが好きだから選べそうにないんだって。
僕の言葉を聞いた途端、ヒョン達の緊張が緩む。



うわ、なにこの人達…気持ち悪い…
あなたに好かれてるって知った途端
めちゃめちゃニヤニヤしてんじゃん。



もうさっさと聞きたいこと聞いて、あなたに決めさせて、帰ろう。


こんな空間に長時間居ればきっと僕まで頭がおかしくなってしまう。


僕は端的に、そして考える間も与えずにヒョン達に問う。
チョンロ
チョンロ
あなたが哥達と同室を希望する理由はそれぞれ聞いたから、哥達があなたと同室希望の理由聞きたくてさ。
はい、順番に一言ずつ言ってって。
はい、クン哥から。
クン
クン
ヤンヤンとシャオジュンと同室だと、朝起こすの大変だし、寝たい時に横で喧嘩されるから!
それと、あなただけは僕のこと年寄り扱いせず優しくしてくれるから…///
チョンロ
チョンロ
はい、次!テンヒョン!!
あとルール追加!あからさまに照れるの禁止。
テン
テン
あなたがあったかいから!!それと、超可愛いから!!
チョンロ
チョンロ
はい、じゃ次!
ウィンウィン
ウィンウィン
まず、顔が可愛い。次に声が可愛い。それに仕草も可愛い。慣れない韓国語の話し方が可愛い。難しい中国語聞いた時の小首傾げる仕草も可愛い。「ウィンウィン哥!」って呼ぶ時の、「ぐぅ!」って感じが可愛い。いやでも待って、よく考えたら「うぃんうぃん」の部分も可愛いな。うん。
あとは…
チョンロ
チョンロ
胃もたれしそう…早く次行って。
ルーカス
ルーカス
あなたと同室、絶対楽しいもん!
それにウィンウィンヒョン、最近寝言で「あなた〜!」って叫ぶから、ちょっと寝不足気味…。
チョンロ
チョンロ
ウィンウィンヒョンってこんな人だったっけ…
次!
シャオジュン
シャオジュン
クン哥が夜中にお菓子食べる音、本当うるさいのと、あわよくばあなたに不憫枠を譲る。手始めにポッポリベンジでも…
チョンロ
チョンロ
それは多分無理だよ。シャオジュンの不憫は天性の才能だしㅋㅋ
はい、次
ヘンドリー
ヘンドリー
猫のための部屋じゃなくて、人間のための部屋に住みたい。あとあなたはいつも笑顔だから、一緒にいるとすごく楽だから。
チョンロ
チョンロ
どんな部屋に住んでんの…ㅋㅋ
じゃ、ラスト
ヤンヤン
ヤンヤン
哥哥になりたい!あなたは唯一の弟だから!!僕が守る!
あと、夜中にシャオジュンが歌うの、ほんと迷惑!
チョンロ
チョンロ
ってことで全員聞いたわけなんだけど、
ナニコレ半分くらいはルームメイトの悪口じゃんㅋㅋ
こんなんでよくグループやれてるねㅋㅋ
クン
クン
宿舎暮らしの苦悩は君には分かんないんだよ…
チョンロ
チョンロ
ま、別に知りたくもないけどㅋㅋ
ヒョン達に任せるくらいならあなたは僕が貰った方があなたの為になる気がする。
シャオジュン
シャオジュン
は!?無理無理!チョンロにあなたはあげない!
チョンロ
チョンロ
あなた、素直で可愛いしなぁ〜
ウィンウィン
ウィンウィン
それはわかる
テン
テン
でもチョンロにはあげない!!
チョンロ
チョンロ
あなた本人が決めることだからね〜ㅋㅋㅋ
ヤンヤン
ヤンヤン
僕が選ばれるから!!
チョンロ
チョンロ
あれ?でもさっき、僕の家に住みたがってたよ?
クン
クン
いやいや、否定してたじゃん!
チョンロ
チョンロ
クン哥に気を遣ってただけでしょ
あなたの本心を見抜けないなんて甘いね
ヘンドリー
ヘンドリー
俺らのこと馬鹿にしてたくせに、チョンロもあなた好きなんじゃん!
チョンロ
チョンロ
いや〜、まぁちょっと面白いところあるしね〜
ルーカス
ルーカス
ツンデレだね!!
チョンロ
チョンロ
違うし!!
みんな
みんな
ㅋㅋㅋㅋㅋㅋ
うわ…ヒョン達に笑われてる…///


そりゃちょっとは好きだけどさ!
ヒョン達ほどじゃ無いし!!



でもまぁ…あなたと宿舎生活ってやつ…できたとしたらどんな感じかなって考えたり…






って今はそんな場合じゃなかった!


ヒョン達も一通りからかったし、聞きたかったことは一応聞けたし、

そろそろ戻んないと、あなた待たせてるから。
チョンロ
チョンロ
いつまで笑ってんの!!
あなたと話し合ってくるからもうちょい待ってて!
大人しくしててよ!
未だニヤニヤしているヒョン達の視線を背中に受けながら扉を開けると、





目の前にあなたが居た。
(なまえ)
あなた
あ!チョンロ!!
やっぱりここにいた!
そしていきなり、


僕もヒョン達も目玉が落っこちちゃうくらい


衝撃的なことを口にし出した。
(なまえ)
あなた
僕ね、決めたよ!!誰にするか!
って、あれ!哥達も居たんですね

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