〜岸side〜
えっと ・ ・ ・
この状況はなんだ?
今あなたに手繋がれて
事務所の廊下を
歩いてるんだけども
何が起きてる!?
あ、さっき急にあなたが
あなたは俺のってゆって
皆がいる楽屋から
俺を連れ出したんだっけ
え、あ、あのーあなた?
そう聞いても
あなたは何も言わない
あなたに引っ張られるまま
ついて行くと
ここ
あなたに黙ったまま連れてこられたのは
レッスン室?
うん
ここのレッスン室はピアノがあるからさ
岸くんに聞いてほしくて連れてきた
なんで俺?
うーん
日頃のお礼?みたいな
岸くんにはいっつも迷惑かけてばっかしで
それにからかったりして感謝の気持ち
伝えられてない気がして
髪も岸くんカラーにしたし?
たまには感謝の気持ち
素直に伝えてみるのも
いーかなって思ったから
まぁ、そーゆーのキャラじゃないんだけどね笑
あなた ・ ・ ・
素直にめちゃくちゃ嬉しい
あなたがそんな風に
思っててくれたなんて
っことは俺のために弾いてくれんの?
そーゆーこと
今日は岸くんのためだけに弾く
なんだよそれ
めちゃくちゃかわいいじゃねぇーかよ!
え?笑
え?
あ、いや今笑
うそ!
今声出てた!?
めちゃくちゃ恥ずかしいじゃん!
うわー笑
心の声が ・ ・ ・ つい / / /
じゃあ弾くね
おう
to be continue
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!