ー永瀬sideー







救急搬送されて







今あなたは手術室にいる







あなたのことが心配で心配でしょうがない







こんなこと思ったらアカンって分かってるのに







あなたがおらんくなったらどーしよう、とか







悪い方向に考えてしまう







俺はあなたがおらんとあかんのに ･ ･ ･





























俺が小学生だったころ







親は仕事が忙しくて







よく家にいないことが多かった







ほんまは寂しかってんけど







親にそんなこと言えるわけもなくて







よく1人で泣いとったな







けど、なぜかいっつも辛い時、寂しい時には







あなたが隣におってくれた







『俺のことは心配せんでええから帰れ』っていう俺に







『無理しなくていいよ？ 泣きたいなら泣いて
    私は廉のそばにずっとおるから』







って言ってくれて、







その日は１日中泣いたっけ







あなたは本当に俺のそばにずっとおってくれた







あなたが東京に引っ越すって聞いた時は







ほんとに悲しかったけど







いつか今より大きなって







デビューして







あなたんとこ行くからって約束してたん







覚えとるかな？







時間はかかったけど







約束果たせて







デビュー決まったって真っ先に報告したのは







もちろんあなたで







俺よりも喜んでたよな







またあなたとおれるって思っとった時に







あなたの両親が亡くなって







あなたからの連絡は途絶えた







何回電話しても繋がらんくて







どんだけ心配したことか







俺もデビューしてまもない頃やったから







OFFなんかほぼなくて







あなたんとこになかなか行ってやれんかった







やっと繋がったと思った電話で聞こえてきたんは







あなたの弱々しい声







絶対大丈夫なんかじゃないのに







『大丈夫だよ ･ ･ ･ 』なんて言ってさ







家に行ったら







案の定泣いてるやん







そこで長いこと一緒におったのに







あなたの泣いたとこ初めて見て







これからは俺が守るって決めたんや







あなたがずっとそばにおってくれたみたいに







こんどは俺があなたのそばにおってやろうって







俺があなたを笑顔にしたろって







もう泣かせんって







心に決めたはずなのに







































俺は何をしてるんやろ ･ ･ ･



to be continue