「 いっただっきまーす 」
餃子は少し失敗しちゃったけど 、料理が不得意の私達に涼介はご馳走を振舞ってくれた
『 んー !何これうっま 』
涼介「 だろ ? 知念は出来ないもんな 、笑 」
「 うっさいなぁ 、僕だってやれば … 」
『 はいはい 喧嘩しないの 』
侑李は涼介を細い目で睨みつけた
それに反応した涼介は「 えっ 、俺なんも悪いことしてないっ ! 」だって
『 涼介 本当に料理うまいよね 』
涼介「 モテたくて始めた甲斐あったわ 笑 」
『 えー ?モテたくて始めたの ?笑 』
涼介「 そーだよ 、笑 」
涼介と会話が弾んでいる最中は侑李は黙ったまま 。
侑李に話し掛けても 返事は「 うん 。 」とか「 だね 。 」とか冷たいの
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『 じゃあ今日はありがとね ! 』
涼介「 ん 、知念の料理飽きたら来いよ 、笑 」
『 分かった 、笑 バイバイ 』
リビングに戻るとソファーに座っている侑李
話し掛けようと侑李の近くに腰を下ろした
『 ゆーり 、どうしたの ? 』
「 … なんでもないっ 、 」
『 なんでもなくない 』
袖をちょんちょんと引っ張ると 体育座りをして顔を埋めてしまった 。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!