ピピピピ 、体温計が鳴った
涼介の脇から体温計を取ると【 38.9℃ 】
はっ … ? 結構な高熱なんですけどっ !?
『 涼介 … なんで言わないのよ 』
「 大丈夫だよ 、これくらい 、笑 」
笑いながら 「 俺麦茶取ってくる 」と逃げた 。
ほら 、足元ふらついてんじゃん 、
『 ねぇ 、ふらついてるから … 』
「 … ごめん 。 」
『 誤ることじゃないよ 、麦茶 私取ってくる 』
コップに麦茶を注ぎ 、手渡した
すごい勢いで涼介の喉を通っていく飲み物 。
「 はぁ 、ありがとう 」
『 うん 。じゃあ 、寝てな ? 』
涼介の腕を持ち寝室に移動する
グレーのパーカーを着ていた彼 。背中を見ると汗でびっしょりだった
… 隠しやがって 、… 笑
『 熱さまシート 取ってくるね 』
「 ありがとう 。 」
『 はい 。前髪上げて ? 』
「 ん 」
『 ちょっと冷たいよ 、 』
おでこに冷えピタを貼ると少し顔をクシャッとして冷たさに耐えた
「 大好き 、ありがとう 」
いつもは素直にそんなこと言えないくせに 、… 笑
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。