「 大丈夫 ?保健室行った方が … 」
『 ううん 、これくらい平気 、笑 』
「 そおか … 、 」
そうとは言ったものの 、
廊下を歩いている 足元はフラフラしていた 。
やばい 、貧血かな …… 、
「 それでさ 、山田がさ 、笑 」
『 うん …… っ … あっ 、』
「 あなた … ! 」
階段を一歩踏み出すと 身体が後ろに倒れかけた 。
大貴が私の手を引いて 止めてくれたんだ
「 … っぶねぇ 、ばかっ 、だから言ったんだよ 。 」
『 … ごめん 。 』
教科書を床に起き 、大貴は自分の脚に私をのせた
貧血だった 私は暫くその状態 。
「 よくあんのか 、こーいうこと 、 」
『 元々 貧血持ちで 、笑 』
「 そうだったのか 」
数分間 大貴に寄りかかっていると ぼーっとしていた頭が回復してきた 。
『 ごめん 、もう大丈夫だから … 』
「 ダメ 。お前が心配 」
『 大丈夫 、 』
「 保健室 行くぞ 」
そう言って 大貴に抱えられ 、保健室へ向かった
・
・
「 ベットで寝てろ 、俺ここにいるから 」
『 ありがとう … 、でも 授業が 』
「 俺 … っさ 、あなた が … 好きみたい … /」
ベットに寝転がったまま 大貴の顔を見ていると 、照れた顔をしていた
『 ありがとう … / 』
「 あなたは 、どうかな 、俺 … 」
『 … 好き … だよ ? / 』
「 そ 、そっか 。ふふっ 、/ 」
頭の後ろを掻き にこっ と笑った
大貴は私が寝ていた ベットに飛び乗り 、毛布をガバッとかけた
「 じゃあ 、ふたりで 授業 。サボっちゃおうか ___ ? 」
end.
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リ ク エ ス ト 小 説 N o . 1 0 *.+゚
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!