(Watanabe)
可愛い。
でも、やっぱりふっかの顔がちらつく。
もう康二は俺に飽きたの…?
突然不安になってくる。
いつも通りを装って、耳元で声をかける。
可愛すぎるよ。
その顔、俺にしか見せちゃ駄目だよ。
扱きはじめれば止まらなくなる喘ぎ声。
俺が許可を出せば、
俺の手の上にも液体がかかる。
肩で息をしながらこっちを見る康二。
えっろ…
そう言って俺が自分の手を舐めたら、
苦いけど、少し甘い。
そう感じてる俺はもう末期だ。
目の前の康二はすごく可愛い。
でも、頭の中にはふっかや目黒に対する嫉妬心と、飽きられたのではないかという不安しかない。
康二、ごめんね。
俺の嫉妬心だけで、あなたを傷つけるような事はしたくないけど、この気持ちはもう限界だよ。
慣らすのもそこそこに、康二の中に俺のモノを入れた。
痛いよね、ホントにごめん。
俺の方を見ながら必死に手を伸ばしてる康二。
俺はその手を握って、指を絡める。
夜ご飯の時、あなたの水に媚薬を入れたけど、少しは効果があるのかな?
いつもよりも感じでくれてる気がする。
久しぶりだし、俺にはあまり分からないけど。
二人ともベッドに倒れ込む。
荒い息を整える貴方に気づかれないようにそっとキスをした。
しばらくしたら、ベッドの上で向き合う。
俺の中にあった不安が消えていく。
抱き合って、軽いキスをする。
康二、これからも俺の隣にいてね。
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リクエスト、ありがとうございました😊
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!