第134話

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2023/03/11 12:11
(Fukazawa)




深「舘、甘やかされるのいやかなぁ?」


向「急にどしたん、甘やかしたいん?」


深「まぁそんなとこっていうか、普段
  甘やかされてばっかだから今日は
  俺が甘やかしたいっていうか…。」


相手がこーじだと恥ずかしくて口ごもってしまう。


向「あんなぁ、ふっかさん。舘が俺に言う
  ふっかさんの話はふっかさんが甘えて
  くれたとかばっかりやで?」


深「…え?」


いや、嬉しいけど、嬉しいけども。


深「俺に甘やかされた…とかは?」


向「ないない!でもふっかさんが酔っ払っ
  て帰ってきてお風呂一緒に入って〜っ
  て甘えてきたって話はめっちゃ聞いた
  けど。あとは…」


深「あーっ!!もういいもういい!
  てかお前、バカにしてんだろ!」


最悪だ。舘、それこうじに話していいことじゃない…。一生バカにされ続けるやつだ。




向「ごめんて!あ、そうそう!一回だけ話
  してくれたわ。ふっかさんが甘やかし
  てくれたって話。」




深「それが聞きてぇの!!」


舘、そんなこと康二に話すんだな。意外。


向「お風呂上がってうとうとしてたら、お
  いで〜って言うて髪乾かしてくれたっ
  て嬉しそうに言ってたで。」


深「そうそう、そういう情報が欲しいんだよ。」


舘、髪乾かされるの好きなのかな。


向「どうせなら頭撫でて欲しかったなーと
  か、言ってた気がする。」


…可愛い。

あのいつもクールな舘が頭撫でられたいとか、可愛い。

向「…口角上がりすぎやで??」


深「上がってねぇわ!てか見えねーだろ!」


康二に言われて、自分がとてつもなくニヤついてるのが分かる。


でも、有力な情報を手に入れた。




深「…ありがと、」   


向「おっ、なんや!急に素直になるやん!
  素直なふっかさんもかわi」


これ以上聞くと恥ずかしくてどうにかなりそうだったから、無理やり電話を切った。

舘、頭撫でられるの嬉しいかな。
   

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