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第71話

(Abe)
俺がふっかの病院に行かなくなって、2日たった。
その間、他のメンバーは時間が合う時にふっかの病院に行ってたらしくて、みんなこの状況にしっかり向き合おうとしてるんだなぁって思うとこんな自分に嫌気が差した。
目黒蓮
阿部ちゃん、いいの?このままで。
いいの?っていうのは、ふっかのことだろう。
自分でもそろそろまずいと思ってる。
阿部亮平
今日昼からフリーだから行ってくる。
目黒蓮
俺も行こうか?
阿部亮平
いや、一人で大丈夫。
もうどうなってもいいから、こうなったら記憶を失う前のことも全部ふっかに話して謝ろうと思った。

仕事終わり、マネージャーさんに送ってもらってふっかの病院まで急ぐ。
阿部亮平
失礼します…
ガラガラと病室の扉を開ければ自分のスマホとにらめっこしてるふっかが目に入る。
阿部亮平
ふっか?
深澤辰哉
あ、阿部さん!
目を輝かせながら俺の名前を呼ぶ彼は確かに俺の大好きなふっかだけど、「阿部さん」なんて呼ぶふっかは俺の好きなふっかじゃない。
阿部亮平
阿部さんって、堅苦しいよ笑
阿部ちゃんでいいよ。
深澤辰哉
じゃあ阿部ちゃん、ちょっと来て。
呼ばれてしまえば行かないわけにも行かず、ベッドの隣の椅子に腰かける。
深澤辰哉
阿部ちゃんだけ全然来てくれないから、寂しかったんだよ?笑
そんな純粋な目で俺を見ないでくれ。
まだ好きでいてくれるのかなって、期待しちゃう。
阿部亮平
俺ね、ふっかに謝りたかったんだ。
ふっかの記憶が無くなっちゃったのは、俺のせい。
驚いたように俺の話を聞くふっかをこれ以上見ていられなくって、目をそらす。
阿部亮平
俺と喧嘩してふっかが家を出て、わざわざ俺と仲直りする為にスーパー行ってそのまま轢かれたんだよ。
阿部亮平
俺、最低だよね。記憶が戻っても許さなくていいから、あと一回だけ好きって言わせて、キスさせて。
許してもらう気なんて到底なかった。
あと一回だけで良いんだ。もう一度だけ、あの頃のようなキスがしたい。なんて、我儘かな?
深澤辰哉
ねぇ…あと一回だなんて、そんな悲しい事言わないでよ。
予想外の返事が帰ってきて、一瞬頭の中が真っ白になった。
阿部亮平
それってどういう、
深澤辰哉
俺、阿部ちゃん来てくんなくてすげぇ寂しかったんだから。付き合ってたんでしょ?俺たち。
深澤辰哉
佐久間さんたちから聞いたよ。
あいつら…余計なことを。
阿部亮平
だったら尚更許さなくていいよ…。
俺たちこのまま別れるのかな…。
そんなことを考えてたら泣きそうになって、涙が溢れないように唇を噛んで必死に堪える。
深澤辰哉
阿部ちゃん、顔上げて?
俺が事故したからこうなってるんでしょ?だったら謝るのは俺の方だよ。
深澤辰哉
おいで。
優しくそう言うふっかは、記憶を失う前の優しいふっかと重なって、

両手を開いて待ってるふっかのもとへ飛び込めば、優しく頭を撫でられる。
阿部亮平
っ、ふっかのばかぁ!目ぇ覚まさないと思った!もうどこも行かないでっ…俺のもとから離れないで…
深澤辰哉
早く記憶戻すから…ね?
だから、これからもずっと好きって言わせて、キスさせて。
夕陽の光に包まれて、俺の涙で濡れた唇にふっかの形の良い唇が重なった。
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