第137話

907
2023/04/24 14:40
(Fukazawa)


ゴォーっと響くドライヤーの音に、だての首がカクンと揺れる。


舘「ねぇ、眠い。」


深「もうちょっとだから。笑」


眠そうに目尻を下げて、ゆっくり瞬きを繰り返す様子が可愛くて仕方ない。


舘「なんか恥ずかしいね、これ。」


深「いまさら!?笑」


癖のないサラサラの髪に櫛を通して、ヘアオイルを塗る。

俺と同じの使ってるはずなのに、髪質が良すぎる。


深「終わったよー」


黒く艶めく髪に指を通して、撫でてみた。


舘「…あの、撫でるのやめてもらっていい?」


深「んー、もうちょっと。笑」



やっぱり嫌がられるか。


でも、やめてもらっていい?なんて言っといて、まったく抵抗してこないのが可愛い。

こういうスキンシップ、好きなのかもな。


舘「…眠、」

小さくそう呟いた舘の体が後ろに傾いて、俺に凭れるような姿勢になる。

深「もう寝よっか?」

舘「、ふっかのばか。」

深「…かわい。」


耳の縁が紅く染まって、照れてるのが分かる。

眠いなんてのは口だけで、俺に甘えてくれてる…!

かわいい、やばい。

だてなりに頑張って甘えてくれたのが嬉しくて、頭をわしゃわしゃ撫でたら、本当に眠くなったのか頭がガクッと傾いた。


深「だて、寝に行こ?笑」  

舘「…ん。」


半分夢の中にいるだての手を引いて、ベッドに横になる。

二人で向かい合えば、距離が近くて提案した俺までドキドキしてきた。


舘「…寝れないかも。」


深「なんで?」

舘「…ドキドキしすぎて。」


目を泳がせて顔を赤らめる様子が愛おしすぎて、反射的に抱きしめてしまった。
 

舘「ちょ、近いよ…!」

深「ごめん、可愛くて、つい…。」


舘「可愛い禁止。恥ずかしい。俺が。」

やけにはっきりとした口調でそういうだて。
そんなこと言ったって、可愛いんだから仕方がない。


深「寝れるまで、こうしててあげるね。」

舘「別にいーよ、子供じゃないんだし。」


さっきのように頭を撫でれば、不服そうに口を尖らせる。

でも、その左手は俺のパジャマの裾をきゅっと握りしめていて、言ってることとやってることがちぐはぐで可愛い。

しばらく撫でていれば、すぅすぅと寝息が聞こえてきて、完全に眠ってしまったのが分かった。

あどけない寝顔を見つめて、閉じられた瞼に唇を落とす。

可愛い。ずっと見てたい。

でも、俺も明日は仕事があるから早く寝なくてはいけないのだ。

名残惜しくなりながら目を閉じればすぐに眠気が俺を襲う。

今夜はいい夢が見れそうだ。


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