・付き合ってます。
・同棲設定
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(Miyadate)
ガチャ、
サラダを作る為に野菜を切っていたら、控えめに開けられた家の扉。
キッチンから玄関の方を覗けば、そこには酷く疲れた顔をしている俺の恋人の姿があった。
朝早かったからかな?
お疲れ様という意味を込めて俺特製のスープを作っていたら、
と、フラフラとキッチンの方にやってきて、そのままぎゅっと俺にくっつく。
今日どうした。いつもこんな事してこないじゃん。
本当どうした。いつもこんな事言わないじゃん。
しかも自分で言って照れてる。可愛いな、笑
今日は甘えたい気分なのか。
疲れてたからかな?今日ぐらい甘やかしてやるか。
目を輝かせながらスープを飲んでて、俺も作った甲斐があったなーって。
うま!なんて言っちゃって、あざと警察さんいたら逮捕されちゃうよ?笑
今はお皿を洗ってる俺のとこに来てまたぎゅーっとくっついて、離れそうにない。
今日くらい、ねぇ。まぁいっか。
そう言ってまた背中に顔を押し付けてる。
甘えたスイッチ入んの急だな。
そう言って俺の手を引いて小走りでパジャマを取りに行く阿部。
ほんっと、調子狂うなぁ…
俺まだエプロン外してねーんだわ笑
甘えたになった阿部は、阿部って呼ばれることを嫌がる。急に亮平って呼んだら照れて「やめて」とか言うくせに、こういうときは「亮平って呼んで」って、かわいいよね。
ちょっと意地悪したらこうやって可愛い反応してくれるんだもん。そりゃ意地悪したくもなるよね、笑
亮平のパジャマを持って自分のバスローブを持ったら、今度は俺が亮平の手を引く番。
脱衣場に入れば、お互い背を向けて無言で服を脱いでるからなんか気まずい。
亮平も照れてるのか一言も喋らないし、これは俺から声かけないとダメなパターンだな。
あ、嬉しそう。笑
二人で向かい合って浴槽に入れば、やっぱり狭くて、体が密着してる。
ほんと、嬉しそうな表情するね。笑
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!