(Meguro)
ご褒美とは言ったものの、息切らして疲れ切った康二を見てたら気の毒に思えてきて躊躇してしまう。
てっきり今日はやめといて明日にって流れになると思ったら、康二は今日がいいらしく、潤んだ目で見つめられて
康「あかんの、?」
なんて言われてしまって、俺のほうが我慢できなくなった。
康「れんくん、はよ来て…」
目「…っうん、」
やべぇ、康二が可愛すぎる。
ていうから康二ってこんなえろかったか?
混乱する頭をなんとか落ち着かせて、康二のもとへ行く。
まずは褒めてあげなきゃ。
目「こーじ、よくできました。」
おでこ、頬、唇、と順番にキスを落とす。
重ねた唇に舌を這わせ、康二の口内まで。
息遣いが苦しそうになってきて、唇を離せば口の端から涎が垂れている。
向「っはぁ、れん、くん、」
普段はめめなのに、してる時だけ蓮くんとか、 蓮呼びになるのが愛おしくて仕方が無い。
本人は無自覚みたいだけどね。
向「んぅ…、!っあ、」
太腿のあたりを撫でて、人差し指を入れただけでこの反応。
しばらくシてなかったから敏感になっているらしかった。
目「康二大丈夫?キツい?」
向「んーん、だいじょ、ぶ、」
眉を顰めて快楽に耐える姿にドキッとしてしまう。
向「…っ、!、んっ、んぅ、」
指を増やして不規則に動かせば、体がビクッと震えて、少し苦しそうな表情。
いつも以上に時間をかけて解して、
目「こうじ、挿れるよ、?」
と一応確認をとれば、
向「ん、はやく、」
と、催促される。
蕩けきった顔でそんなことを言われてしまえばもう耐えれたもんじゃなくて。
向「…!?っ、んぁ、あっ、れん、くん!」
ぐっと奥へ押し込めば困惑して俺を見上げている康二。
目「っ、こーじ、ごめ、ん!」
申し訳ないけど、もう止められない。
向「っあ、そこ、だめ、あかん、!」
その甘い喘声にさっきの独りでしてた康二の顔が思い出されて、俺を昂らせる。
目「っ、そんな締めんな、」
かつてない快楽に俺もおかしくなってしまいそうで、必死で言葉を紡ぐ。
向「あっ、んっ、ぃく、いっちゃ、う、!」
目「っ、ん、!」
康二の体が大きく震えたと同時に俺も果てて、そのままの勢いで康二を抱きしめる。
部屋の中に響くのは二人がはぁはぁと必死に呼吸をする音だけで、抱きしめた康二の体温がじんわりと暖かい。
向「めめ、はげしすぎや、」
先に口を開いたのは康二のほうで、ぷくっと不満げに膨らんだほっぺが可愛らしい。
目「嫌だった?ご褒美なのに。笑」
からかうようにそう言えば、
向「別に嫌やないけど、久しぶりやし…」
と、目を逸らされる。笑
目「ごめんって、俺も寂しかったの。」
向「ほんま!?」
乱れた頭を撫でれば、驚いたような表情で俺を見つめる康二。
目「なんでそんなびっくりしてんの笑」
驚いた表情が可愛らしくて、ついついそう尋ねてしまう。
向「だってめめいつも余裕そうやし、寂し
いの俺だけやと思ってたから…。」
目「なにそれ、俺も寂しいわ!笑」
今日だって康二に会いたくて早く帰ってきたんだから、なんて言ったら調子乗るだろうから言わないでおくけど。笑
向「寂しいんやったら、お風呂一緒に入っ
たんで?」
目「なんで俺が一緒に入りたいみたいに
なってんの。笑」
向「え、あかんの?」
目「まぁいいけど…」
俺が了承すれば、こっちを見つめるその目がぱぁっと輝いて、歓喜に満ち溢れた表情。笑
はよいこー!なんて俺の手を引く康二はさっきの乱れてた様子とは真逆で、そのギャップにまたドキッとさせられる。
本当に、康二は俺の心を乱す天才だ。
これも、本人は無自覚みたいだけどね、笑
手のひらで転がされてる自分に半ば呆れつつも、それもそれで悪く無いなぁと思いながら康二の手を握り返した。
________End_________
更新滞ってて申し訳ないです🥲
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!