ベストを脱ぎ捨てごろんっとベットに寝転がる。
毎回こうして、今日はこんなことがあったな
とかそういうことを考えながら
夕飯は何かなと言うことも考える。
...うん、この匂いは肉じゃがだな!?
ベットから飛び降りようと勢いを附け
着地したその瞬間
着地した所に丁度何かレゴとか少しごついモノが
あったらしく、そのまままたベットへ戻り1人で
悶える。
痛すぎて声も出ない。
着地地点の近くを見てみるとそこにはいつも
私が見にしている小さな巾着袋が落ちていた。
ベストを脱ぎ捨てた時に出てきたのか......
自業自得やん
私ははっとして巾着袋を手にし紐を解いて
中を見る。
そこにはいつもと変わらず透き通った
白色の石と黒色の石が入っていた。
手にし、電気にかざしてみる。
...大丈夫だ、ヒビも無い。よかった......
一息すると再び立ち上がりリビングへと向かう為
ドアノブに手をかけた。が、その手は
スカッと何も無く通過した。
あれ?確実にドアの前に来たは...ず......
周りを見渡すとそこには朝の光に照らされた
見知らぬ町が拡がっていた。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!