学校のため 、 仕方無くベットから起きて立ち上がると 、
「 ね‐ちゃん 。 」
『 何 ? れん 、 』
ドアに凭れながら不貞腐れた顔で此方を見る彼は 、
私の弟の廉 。
高2で私の一個下 。
兎に角イケメンで勉強も出来てスポーツも出来て、めっちゃモテる 。
...最近本当に私の弟なのかわからなくなる位 。
「 ね‐ちゃん 、 何で起きてん
俺が起こしに行くって言うたやん 。 」
『 いや 、 別に起こさなくていいけど 』
「 俺の日課なんやけど 」
『 あー 、 そーですか 』
取り敢えず適当に返しといた。
これから学校だし 、 喧嘩はしたくない 。
『 めんどくさ 、 』
けれど 、
ちゃんと廉の話を聞くべきだと
後悔したのはまだ先の話 。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。