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2020/07/17

第2話

第2話


小さなガラスの破片が飛び散った部屋

さとみ
さとみ
んー…ここは使えそうにないな……
ころん
ころん
そーだね……


俺ところんは、この屋敷の3階を一緒に探索していた

どうやらこの階は、小さな個室がいくつかあるようだ

中には窓が割れていたり、ベッドが壊れていたりした部屋もあったが、これだけあれば全員分の部屋は確保出来そうだ


とりあえずそろそろ時間だし、戻るか

さとみ
さとみ
よし、戻ろっかころん
ころん
ころん
…………
さとみ
さとみ
……ころん?


そういえば、ころんの様子がさっきからおかしい

今も何か、考え事をしているような……


(……怖かったり…すんのかな……)



━━━━━━━━━━━━━━━



〜 ころんside 〜


「…………ん…………ろん……」


さとみ
さとみ
……ころん?
ころん
ころん
えっ!あ、な、…なに?
さとみ
さとみ
大丈夫か?さっきから……
何かあったか……?
ころん
ころん
え……?いや、何でもないよ…!w
さとみ
さとみ
そうか……?ほんとに、無理してないか?
ころん
ころん
うん、ちょっと怖いだけw
さとみ
さとみ
そっ…か……
ころん
ころん
うん!


さっきから、何かずっと変な感じがする

変な感じと言うか……匂い?

僕は狼だから、鼻がいいのかな?

この屋敷中どこでも、狼らしい何かの匂いがする

今よりもずっと前、僕と同じ人狼がこの屋敷に住んでいたのかもしれない

どっちにしろ、ここは嫌な感じがする


(早く村に帰りたい……)



┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈



3階の探索が終わり、僕らはホールに集まった

ななもり
ななもり
これで……全員かな?
莉猫
莉猫
……そうみたいっすね
莉犬
莉犬
じゃ、1階を探索した俺らから!
莉犬
莉犬
えぇっとね、1階は特に何にも…あ、そうだ!図書館みたいな所があったよ!
本がいっぱいあった!
莉猫
莉猫
……まぁ、1階はこんな感じっすかね
るぅと
るぅと
…じゃあ次は2階の僕らから
ななもり
ななもり
えっとですね〜、食堂と食料庫、あとキッチンがありました!
火はつかなかったけど…まぁそんくらいですかね……
さとみ
さとみ
……3階は小部屋が20個くらいあって、そのうち10部屋くらいはまだ使えたから、一人一つの部屋は確保出来ますね
ジェル
ジェル
4階は特に何も無かったで!パーティー会場…?みたいなとことか……
休憩できる椅子とかは色々置いてあったな
遠井 あかね
遠井 あかね
……そんな感じね


思ったより、この屋敷は色々な設備が整っていて、本当にしばらく人が来なかったのか疑うくらいだった

ころん
ころん
……僕、お腹空きました…


咄嗟に出てしまったその言葉

そんなわがままにも、さとみくんは優しく対応してくれた

さとみ
さとみ
……じゃあ、少ないけど…飯にしますか!
るぅと
るぅと
…そうですね!僕もお腹空きましたし!
ジェル
ジェル
よ〜し、飯にすっぞ〜!
ころん
ころん
……


この場所は凄く居心地がいいし、みんな優しくしてくれるから嫌ではない

ただ、さっきからの不安が何故か引っかかる…

何か……何か嫌な感じが……

るぅと
るぅと
……


タッタッタッタッタッ……

ころん
ころん
…………!


え、いま……

うそ…………あの人…………


┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈



〜 さとみside 〜


ジェル
ジェル
いっただっきまーす!
遠井 あかね
遠井 あかね
ジェル…少ないんだから、味わって食べなさいよ……
食事が出来ることが、幸せだって思わないと……
ジェル
ジェル
……ン?
俺はいつも思ってんで!
遠井 あかね
遠井 あかね
……そうね、ジェルなら、いつもそんな事思ってそうw
ジェル
ジェル
〜〜、〜w
遠井 あかね
遠井 あかね
〜〜〜?!〜〜!!
ころん
ころん
…………
さとみ
さとみ
……ころん?大丈夫か?
ころん
ころん
だ、大丈夫……


やっぱり、さっきから様子がおかしい

皆は喋ったりしながら楽しく食事をしているのに、ころんだけ一人黙っているし、心配して声をかけても、「大丈夫……」と不安な声で返される

前は不審がっている様子だったけど、今は明らかに何かに怯えた表情をしている

さとみ
さとみ
……ころん、無理にとは言わないけど、あんまり自分一人で溜め込むなよ……
困った時は、いつでも話を聞いてやるから……
ころん
ころん
……ありがと、でも大丈夫…
さとみ
さとみ
……そっか


こんな時、一番近くにいれるのは俺しかいないのに、何も出来ていない自分が憎い

それに、寂しいのに、怖いのに、一番に俺を頼ってくれないころんに、俺は少し悲しくなった



┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈



ななもり
ななもり
……それじゃあもう行こっか!


食事が終わった後、俺達はそれぞれの部屋に行く準備をしていた

るぅと
るぅと
そうですね、明日は各自自由行動という事で
ジェル
ジェル
じゃあまた明日な!
さとみ
さとみ
…おやすみなさい



┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈




…………ガチャンッ



……今日は色々あって疲れたし、もう寝るか

さとみ
さとみ
…………


それにしても、長い間使っていない部屋だから、そこらじゅう埃だらけだ

…………やっぱり、掃除すっか



サッサッサッサッ



俺は、そこら辺にあった掃除用具を取ってきて、とりあえず寝るためにベッドだけは掃除した




カタッ


………………?

さとみ
さとみ
……ん?何だこれ?


落ちた物を拾い上げ、それを確認する


さとみ
さとみ
これは……


……写真?



そこには、小さい男の子ふたりが、一緒にピースをしている写真があった

片方は満面の笑みを浮かべているが、もう片方は、俯いて、悲しげな顔をしている

さとみ
さとみ
…………


もしかしたら、この屋敷となにか関係があるものかもしれない

そう思い、この写真はクローゼットの中に隠しておく事にした


┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈


さとみ
さとみ
ん…………


ガタンガタンッ


さとみ
さとみ
ッ?!


俺は大きな音と共に飛び起きる

数秒間ぽかーんとしていたが、いきなり我に返って状況を把握した


(なんだ……吹雪で窓が揺れただけか)


それにしても、吹雪は昨日から止む気がしない

これだと……明日もここで寝る事になりそうだな

さとみ
さとみ
はぁ〜……



ダダッダダッダダッ



ん……?足音…………?



バタンッ

莉猫
莉猫
…さとみさん!!はぁっ……はぁっ……
さとみ
さとみ
…………?!


勢い良く扉を開け入って来たのは、莉猫さんだった

息を切らしていて、酷く怯えた表情をしている


(そういえば、莉猫さんとは一番離れた部屋だったな……)


相当長い距離を走ってきたのだろう

莉猫
莉猫
はぁ……はやっはぁ……はやく………こっち……


そう言って莉猫さんは、向こうの方を指さした


(あっちって確か…………)


俺は嫌な予感がして、走って莉猫さんについて行った























さとみ
さとみ
…………はァッ?!
莉犬
莉犬
あ…………あ…………
莉猫
莉猫
ッ…………
ななもり
ななもり
………………
るぅと
るぅと
…………
ジェル
ジェル
あぁ……ああぁ…………
ジェル
ジェル
と……おい…………さん……………?



そこには、血を流しながら倒れる遠井さんの姿があった












━━━━━━━━━━━━━━━













(゜д゜)