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2020/07/20

第3話

第3話


そこには、血を流しながら倒れる遠井さんの姿があった

ころん
ころん
なにしてるの……?
さとみ
さとみ
…ころんッ!お前は…見るな……
ころん
ころん
え……?あっ…………
ななもり
ななもり
ッ…………
ジェル
ジェル
なんで……?遠井さん……?
るぅと
るぅと
……ジェルさん、落ち着いて下さい…
ジェル
ジェル
だれや……だれや!!
莉猫
莉猫
誰かって……これは……
ジェル
ジェル
誰かやろ?!遠井さんが自分でこんなことするわけない!!
誰だよ!!
ななもり
ななもり
……ジェルさん…………落ち着いて……


確かに、なにか無いと人が簡単に自殺なんてすることはない……

それに…………

さとみ
さとみ
この跡…………爪……?


昔、孤児院に居た時に、いじめられているころんが怒って相手を引っ掻いた時についた傷と、遠井さんの首元についた傷がよく似ていた

さとみ
さとみ
ぁっ……


嫌な予感……俺は、隣で真っ青な顔をしているころんを見る

ころん
ころん
やっ……ちが…………
さとみ
さとみ
ッ…………


……声が出なかった

信じられなかった

ころんが……あいつが、そんな事するわけないのに……

るぅと
るぅと
どうっ……しましたか……?
ころん
ころん
…………
さとみ
さとみ
…いや、なんでもないです……


まさか……な…………

ジェル
ジェル
………………


叫び疲れたのか、ジェルさんは俯いて喋らなくなっていた

莉犬
莉犬
……
莉猫
莉猫
……
ななもり
ななもり
……皆さん、一旦落ち着いて、全員で話し合いましょう…?
状況を整理したいですし……遠井さんの…死体……も……
どうにかしなきゃですし…………


……そうだな

ころんが、そんな事するはずない

とりあえず、ころんの事は後で話を聞くことにしよう

さとみ
さとみ
……俺も、それがいいと思います…
るぅと
るぅと
……そうですね…
1階に裏口があったはずです
風は強いですが……雪の中に埋めましょうか……
ジェル
ジェル
…………
るぅと
るぅと
…ジェルさん?ごめんなさい……


そう言ってるぅとさんは、遠井さんの頭の方を持ち上げた

それに続いてななもりさんも足の方を持ち上げる

遠井さんの死体が部屋から出て言っても、ジェルさんはずっと俯いたままだった

莉猫
莉猫
…ジェルさんは、1人にしててあげましょう……
俺達は、掃除を。
莉犬ところんさんは、部屋に戻って待っていて
莉犬
莉犬
う、うん……わかった……
ころん
ころん
…………はい………………
さとみ
さとみ
…………


ころんが心配だったが、話したい気持ちを抑して莉猫さんについて行った



┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈



〜ころんside 〜



ころん
ころん
………………


……違う。僕じゃ、僕じゃない

僕がやってない。あれは、違う……僕じゃない誰か……


ころん
ころん
はぁ……はぁ……はぁっ……!


ガチャンッ

莉犬
莉犬
……ころんさん?
ころん
ころん
……ちがっ!


突然部屋に入ってきたのは、莉犬さんだった

驚いた表情の僕を見て、莉犬さんは少し戸惑いながら

莉犬
莉犬
…………?だ、大丈夫ですか…?


と聞いてきた

ころん
ころん
ぁ…いや……何でもない……
ころん
ころん
です………………
莉犬
莉犬
…辛いですよね……
ころん
ころん
え……?
莉犬
莉犬
目の前で人が死んでッ…
怖くても、頼りたくてもッ……
みんな、どこかに行っちゃうし……
ころん
ころん
…………


…………「頼りたい」か……


僕、ずっとさとみくんに頼ってばかりいたな……

ころん
ころん
……頼りたいよね…
莉犬
莉犬
…………うんッ…
ころん
ころん
莉犬、くんは……僕が守るよ……?
莉犬
莉犬
…………ほんと……?
莉犬
莉犬
…じゃ、俺もころちゃんを守る!
ころん
ころん
……ころちゃんってw
莉犬
莉犬
いいでしょ!w俺も、莉犬くんって呼んで!
ころん
ころん
…莉犬くん、約束ね
莉犬
莉犬
……約束!


そう言って僕らは小指を交わした



┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈





コンコンッ


さとみ
さとみ
……はい…?


ガチャッ

ころん
ころん
……さとみくん…
さとみ
さとみ
……ゴクッ


…………

ころん
ころん
ちっ、違うの!!
僕じゃないッ……!
さとみ
さとみ
…………
ころん
ころん
僕じゃなくて……そのっ……
さとみ
さとみ
…ころん…………
ころん
ころん
………!


ギュッ……


暖かい……

さとみ
さとみ
分かってる……大丈夫……
ころん
ころん
さとみくんッ……グス…
ころん
ころん
僕ッ、本当に何もしてないのに……どうして……
さとみ
さとみ
大丈夫だよ、ころん……
さとみ
さとみ
俺が絶対守るから
ころん
ころん
…………グスッ


いつもこうして守ってもらっているのに、僕は何も出来ていない……

でも、今は違う……僕は、守る人がいる……


僕も、強くならなくちゃいけないんだ……



┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈




るぅと
るぅと
……
ななもり
ななもり
…………
ジェル
ジェル
…………
莉猫
莉猫
……どう、しますか……
莉犬
莉犬
……
ころん
ころん
……
さとみ
さとみ
…………
ジェル
ジェル
は、白状しろよ!
誰かッ、誰か殺したやつがいるんやろ…?!
るぅと
るぅと
落ち着いて…まだ殺したと決まったわけじゃ……
ジェル
ジェル
あんな事ッ…
するわけない…………!
ななもり
ななもり
…………
莉猫
莉猫
いま、ここで言い合っても…
るぅと
るぅと
……やめましょう、もう…どうにもならない……
ころん
ころん
…………



しばらく沈黙が続いた

僕は、どうすればいいのか分からなかった

逃げようとも、この吹雪の中帰る訳には行かない


…………ガタッ

ななもり
ななもり
すみませんッもう、行きますね……ッ
ななもり
ななもり
俺、気分悪くなっちゃって…少し横になってきます
さとみ
さとみ
俺も、戻ります……


さとみくん……

ジェル
ジェル
………
莉犬
莉犬
俺も……
莉猫
莉猫
…みんな、一旦戻りましょうか……


そう言って一人一人部屋へと戻っていき、ホールには僕とるぅとさんだけが残った

るぅと
るぅと
…………ねぇ
ころん
ころん
…………


緊張が強くなり、顔が強ばる

昨日からした嫌な感じ……

るぅと
るぅと
……貴方、狼ですよね?
ころん
ころん
ッ…………!


やっぱり……


人が狼だという事は、同じ狼しか分からない

ころん
ころん
…………るぅと、さんも…
るぅと
るぅと
ええ、僕も狼です
るぅと
るぅと
あの人は、僕が殺しました
ころん
ころん
…なんでッ……!
るぅと
るぅと
僕だってやらなくちゃいけない事があるんです
ころん
ころん
そのためにッ!
るぅと
るぅと
黙って下さい
ころん
ころん
ッ……
るぅと
るぅと
まだ……
ころん
ころん
……まだ…………?
るぅと
るぅと
まだ………………
るぅと
るぅと
いえ、なんでもないです
るぅと
るぅと
それより、夜話があるんです
誰も来ない時間……2時くらいに、4階に来て下さい
誰にも見つからずに
ころん
ころん
…………
るぅと
るぅと
いいですね?
ころん
ころん
…はい…………
るぅと
るぅと
…では、また後で
ころん
ころん
…………


話……

自分のやりたい事のために、人を殺しているのか……

ころん
ころん
ッ…………!


守る…僕が……

僕が、守らなくちゃ…………

ころん
ころん
……僕が………………