第11話

No.11
6,661
2021/09/27 14:13
あなた
ちょっ、勝己
爆豪勝己
んだよ
あなた
待ってってば...ぅわ、っ







私が静止するのも聞かずに、勝己は優しく私の肩を押してベッドに押し倒す。





力じゃ勝己には敵わない。







あなた
き、今日はもう終わりだって...
爆豪勝己
んなことあなたが勝手に決めたことだろが。俺はまだ終わってねえ
あなた
やっ、ちょ...んんむ、っ!!?







私の言葉を遮るようにして、勝己は唇を重ねてくる。





と思ったら、唇を割って舌を入れてきた。





これ、息苦しくなるから苦手なのに...。







あなた
や、っ、ん、んむ...







胸板を押して離れようとするが、勝己は私の後頭部に手をまわし、離そうとしない。





ダイレクトに響く卑猥な水音とお互いの吐息に、顔が熱くなる。





さすがに息が続かなくなってとん、と胸板を叩けば、勝己はゆっくりと唇を離した。







爆豪勝己
はっ...もうへばってんのかよ
あなた
だ、だって、息できな...っ
爆豪勝己
鼻ですりゃいいだろうが







酸欠になって必死に呼吸をしている私を見て、勝己は意地悪そうににやりと笑う。







爆豪勝己
クソデクとイチャついてた罰だ
あなた
い、イチャついてなんか...んむぅ、っ







再び言葉を遮り、勝己は強引に唇を重ねてくる。





だから息できない、って...!







爆豪勝己
おい、あなた。鼻で呼吸しろ
あなた
んん〜、っ!!







勝己はそう言いながら、私の頭を撫でる。





お互いに舌を絡ませながら、私は少しだけ目を開けた。





その瞬間、バッチリ勝己と目が合ってしまう。





距離の近さに私は思わず赤くなり、再びぎゅっ、と目を瞑った。







あなた
ん、ん...〜っ
爆豪勝己
ふ...っ







勝己は私の背中と後頭部に手を回し、ぎゅう、と抱きしめてくる。





そんな勝己の首に腕をまわして、お返しのつもりでしがみついた。





それからしばらく水音をたてて舌を絡ませあったところで、漸くお互いに身体を離す。







あなた
はぁ、っ...長いよ、もう
爆豪勝己
はっ...まだまだだな







勝己はそう言って、意地悪そうに笑う。





思わずムッ、として頬を膨らませると、勝己は私の唇を親指でなぞってきた。







あなた
!き、今日はもうおしまいだからね
爆豪勝己
へーへー







なんでそんなつまらなさそうな表情してんのよ。





ためしにむにーっ、と頬を引っ張って弄んでみると、案の定すぐに軽く手を引っぱたかれた。

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