第62話

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2021/12/04 04:53
🐰 「 ‥え、あ、‥俺、‥その 」















勢いで言ったは良いものの、冷静に考えてみれば生徒が教師に告白するというこの状況を、あくまでフィクションの世界に留まるものだと想像していた数年前の俺は、一体どう受け止めるだろうか。まさか自分がその当事者になるだなんて。この人といると、本当に先が読めない。















🐰 「 その‥せんせ、?‥な、なんか言ってくださいよ、‥ 」














少し上目がちに先生を見れば、俺がしどろもどろになっている姿を見て、どうやらニヤニヤしている様子で。舌で唇をひと舐めすれば、口元に手を添えて笑うのを必死に堪えていた。














🐰 「 ちょ、何笑って、‥ 」















🐰 「 ひ、人が折角頑張って告白したってのに、、笑うなぁ!」















🐯 「 ふふ、ごめんごめん、ㅋㅋ 」














🐰 「 絶対思ってないでしょ、」















🐯 「 いやほんと、ㅋㅋ 可愛くてつい、」














🐰 「 ‥っ、は!?可愛いってなに‥っ、」














すると俺の話を遮るように、ポケットに手を突っ込みながらゆっくりと近づいてくる先生。再び反射的に俯く俺の顔を覗き込むように、















🐯 「 ありがとう、ジョングガ 」















そう言うと、腕を軽く引っ張られ、先生の身体に引き寄せられる。先生の腕が優しく俺の背中に回り、包み込むように抱きしめてきた。スーツ越しに先生の体温と鼓動が伝わる。心地良いリズムで規則的に機能する先生の鼓動は、他の誰でもない俺自身が、先生に触れていることを証明する。何よりも特別で、2人だけの時間。この瞬間が本当に大好きだ。ふんわりと香る先生の匂い。例えは可笑しいかもしれないけど、どんなフレグランスを勧められたとしても、恐らくこの匂いに勝るものは無いだろう。それぐらい、俺にとっては特別なんだ。














🐯 「 ‥あれ、抱き締めたら急に静かになった 」














🐰 「 ‥っべ、別に?そんな事ないし、っ 」
















🐯 「 ふふ、まあそうムキになるなって 」















🐰 「 なってねぇっての、!」















🐯 「 しーっ‥ 」















🐰 「 ‥ 」















挑発されれば乗っかって、結局こっちが焦るだけなのに。吐息混じりの低音ボイスは、息を飲まずには居られない。というかここまでの流れ、全部先生の思い通りだな。なんだか台本か何かが予め用意されていたような錯覚に陥る。と、そんな思考を巡らせていると、ゆっくりと口を開き始める先生。















🐯 「 ジョングガ、俺お前の気持ち聞けてよかったよ、‥嬉しかった 」















🐯 「 ‥俺も好きだよ、大好きだよ、」














🐯 「 付き合おう、ジョングガ 」














🐰 「 っ、‥せんせ、」















🐯 「 お前の隣にいるのは俺だけだから、安心しろ 」













🐯 「 前にも言ったろ?俺から離れんの禁止って 」















🐰 「 もう離れようとも思いませんよ 」















🐯 「 ㅎㅎ ‥てか忘れてるかもしんねぇけど、今まで俺がお前にしてきたこととか言ってきたこと、ぜーんぶ本気で言ってたからな?」















🐰 「 ‥ㅋㅋ はい、わかってます 」















🐯 「 付き合うってなったら、もう遠慮しねぇけど 」















🐰 「 ぇ…今まで遠慮してたんですか?」















🐯 「 まぁ、ほどほどにな 」















🐰 「 えぇ、ㅎㅎ ‥だとしても、俺の気持ち絶対変わらないんで 」















🐯 「 ん、‥ま、楽しみにしとけ ㅋㅋ 」















🐰 「 なんですかそれ ㅋㅋ 」















🐯 「 ㅋㅋ ‥ほんと、泣いたり笑ったり忙しい奴だな 」















そう言うと、俺の後頭部を大きな手でそっと撫でる先生。感情が忙しなく変化するのは絶対に先生が影響してるんだろうけど、それすらももはや幸せに感じる。曖昧な関係に終止符を打てたのも、白黒つけることが出来たのも、全ての出来事がキッカケになって繋がっているんだ。















🐰 「 ねぇ、せんせ、」















🐯 「 ん?」















🐰 「 俺今、めちゃくちゃ幸せです 」















🐯 「 ‥ㅎㅎ こんなんで満足すんじゃねーよ 」







































🐯 「 これから俺がもっと、幸せにしてやるから 」
























































































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