🐰 side ___
🐰 「 … は , 」
期待した ???
俺が ????
ふざけんなよ ,
🐰 「 してねぇよ , 」
🐯 「 先生には敬語 」
🐯 「 なぁ , そろそろ堕ちたんじゃねぇの ? 」
🐰 「 …は ? 」
堕ちた ???
🐰 「 何言ってんだか , 」
🐯 「 ドキドキしてない ? 」
🐰 「 …してません 」
🐯 「 ホントに ? 」
🐰 「 だからそうだって言って _ 」
🐯 「 じゃあなんで目合わせてくれないの ? 」
🐯 「 ねぇ忘れた ? 俺国語の教師だって 」
🐯 「 心情読み取るのが仕事なわけ 」
🐯 「 俺もう分かっちゃったんだよね 」
そう言って俺の頬に軽く指先を触れさせる
俺がビクッと身体を震わせると , 面白がって完全に頬に手を添える
🐯 「 お前がどうしたらドキドキして 」
その手は徐々に下へ持っていかれて ,
俺の唇に優しく触れた
🐯 「 どうしたら照れた表情を浮かべるのか 」
妖麗な美しさを帯びた顔は、真っ直ぐに俺を見つめ、どこか儚さを纏っている
そしてさらに、大きな瞳に吸い込まれてしまいそうだ
でも、今日こそは
🐰 「 先生 」
🐯 「 …なんだ 」
俺が先生を言い負かすから
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。