『こんちは〜w
この動画を見てるってことは、
あなたの事、忘れてんのかな。
ありえないなぁ〜、あなたのこと忘れるなんて考えらんねぇw
でもきっと、あなたが言ってたことがほんとなら、今パソコンの前にいる俺は、覚えてないんでしょ?』
『まず、君が絶対忘れちゃいけない人を思い出して欲しい。
あなたって名前の可愛い子。
俺はその子の記憶を守るって決めたんだ。
多分あなたも、自分のことをもう忘れちゃってる。
だから俺が思い出させてあげないと
なぁ、頑張れ。思い出してくれ。
すきだったんだよ?その子のことが。
誰よりも。ずっと傍にいたいと思った』
思い出せそうなのに、もう少しなのに、出てこない…
でも間違いない。夢であったあの子はあなただ
『そして、あなたに会ったらこう言って欲しい。
待たせたな、ごめん、愛してるって。』
動画はそれで終わってしまった。
でも、それ以上動画なんて必要なかった。
俺の大好きなあなたの笑顔がもう一度見たい
じんたんがなにか言おうとしてたけど、ごめんじんたんっ
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!