第26話

愛してる
715
2020/09/18 14:58
テオくんside



髪の毛はショートで綺麗な黒髪

細い腕に華奢な身体

なのにちょっと胸はでかくて

目がくりくりしてて可愛いんだ

猫みたいにたまに素っ気なくて

猫舌だから、スープはすこし冷ましてから

猫の頃はかつお節が好きだった


はじめてあなたが話した時はまじでドッキリかと思ったなw







会いたい。






テオくん
テオくん
あなたに会いたい
街を歩く猫の後ろ姿



すぐに分かる








テオくん
テオくん
あなたっ























あなたside





あなた

そういえば私、昔飼われていたんですよ

白猫
白猫
あらそうなの?
あなた

あんまり覚えてないんですけどねw
幼い頃だったと思うので

白猫
白猫
どんな人に飼われていたの?
あなた

んー、確か、男の人?w

白猫
白猫
へぇwどうしてその人の所を離れることになったの?
あなた

え?

確かに…どうしてだろう…



全然覚えてない…
あなたっ
あなた

え?

あなた…だよな?
あなた

誰?…なの?

テオくん
テオくん
テオ…わかんない?
あなた

テオ…くん?

テオくん
テオくん
もう話せないの?
思い出せないの?
あなた

思い出す?

テオくん
テオくん
なぁ…なんでそんな猫みたいな鳴き声しか言わないの?
目の前でテオくんという人が泣き出す
白猫
白猫
この人…どこかで見たことあるよ?
あなた

私も…なんだけど…

分からない…でも私…
あなた

この人のこと知ってる気がする

テオくん
テオくん
あなた…ごめんな?
テオくん
テオくん
待たせたな…
テオくん
テオくん
なぁ、あなた…





テオくんが私の方を真っ直ぐみる


前に見た事のある綺麗な目




少し青く光った気がした







テオくん
テオくん
愛してるよ




そう言われた途端私の中で何かが弾ける音がした






テオくんとの思い出が


私の中の人間が


脳裏をよぎって思い出させる






あなた

テオくん…

テオくん
テオくん
っ!
あなた

テオくん

思い出した。
テオくん
テオくん
あなた?
あなた

私…

テオくん
テオくん
うん。
あなた

私も

あなた

テオくんのこと





その瞬間ふわっと周りが青い光に包まれた



もっとハッキリ記憶が戻る


あの日と同じように。



私がテオくんを助けた日のように

















あなた

愛してるよ









そこにはショートヘアの少女が立っている






目には涙を浮かばせながら。









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