あれから数日…
私は1度実家に帰ったり、大学へ行ったりして少し忙しい日々を送っていた。
目指していた獣医をやっぱり諦められなくて、スカイハウスから大学に通うことをテオくん達が許してくれたおかげで、なんとか、夢を叶えられそう…
ちょっと遅くなっちゃったな…
久しぶりに会った大学の友達との話に盛りあがって、帰るのが遅くなってしまった
あれから私たちは付き合った?のだと思うけれど、2人とも忙しくてあまり話す機会もなかった。
部屋ももう別々で、猫だった頃の方が仲良かった気がするなぁ…
街灯の光を頼りにスカイハウスへの帰路を歩く
一通りの少ない道に少し不気味な雰囲気が漂う
恐怖心に我慢できなくなって、私はイヤホンを両耳に着けて大音量で音楽をかけた
そう呟いた途端
トントン
と肩を叩かれた
誰…
振り向けない…
イヤホンも外せない…
どうする?走る?このまま逃げちゃう?
でも怖くて動けない…
そのままゆっくり振り向くと…
しかもこんな時間に…
誤魔化したな?w
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。