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第30話

Episode20.
605
2019/04/27 09:07
Episode20 シルクside.
End(終わり).












あれから数年が経った。









あなたはまだ…目覚めなかった…












おれも、あの事故から目の前の景色が見えない。


















「もう光は見えない」


そうだ。













毎日病院で、起きていないあなたに話しかける。
家に帰ると、毎日泣いている。












もうだめだ。
自分なんて生きている資格がない。
あなたがもし起きたらな…
あんなことにならなければ。
全てが幸せだったかもしれない。
















でも、奇跡なんだ、
あとあなたは余命宣告3ヶ月だったのに
数年心臓が動いているんだ。
あなたが頑張って生きている、と思うと
おれも頑張って生きようってなるんだ。










ピピピ__
目覚まし時計がなった。
憂鬱な朝を迎えて
着替えたり準備して
とりあえずあなたのいる病院へ。

















in the hospital



松葉杖で点字ブロックを辿って行く。
もうこんなの嫌だ。
辛い。












とか思いながらあなたの病室へ。



あなたが寝ているベッドの横の椅子に腰掛ける。






そして、いつものように
「おはようあなた。元気?」
「おれは元気じゃないよ。いつもだけど。笑」
「今日であなたと会えるの最後だよ。」
「じゃあね。あなた」
そう言って、あなたの病室から出ていった。









Ns'「あっ、シルクさん」
      「どこへ?」





🔅「屋上です。」
Ns'「そうですか、気をつけて。」
🔅「はい。」







看護師さんと会話を交わして屋上に行った。
_______________
あなたside.
「ここは_」
目が覚めると、病室にいた。
不意にカレンダーを見る。


「えっ」
もうこんな年だったんだ…
Ns'「あなた…さん??」
      「よかった…!目覚めたんですね!!」
🌟「あ…はい。」
どうやら、シルクとデートをしたときに
意識を失ってしまったようで。






Ns'「それはよかった…」







Ns'「あ、せっかくなので、旦那さんに会いに行きましょ?」
左手の結婚指輪を見る。
🌟「…はい!」
シルクに早く会いたいな。
________________
シルクside.
屋上で、風を感じる。
真っ暗な世界ではもう限界だ。
屋上の端っこに立った。
もう、誰も止めないで___
このまま、さようなら_________
________________
あなたside.
屋上に着くと、シルクがいた。
でも__
🌟「まって!シルク!!」
思わず車椅子から降りて、シルクのところへ。
_______________
シルクside.
🌟「まって!シルク!!」
聞き慣れた声がした。
「その声は_」
でも、もう遅い。ごめん…
地面に向かって落ちていく。



ギュッ
誰かに抱きしめられた
「えっ…」
あなた「ずっと待っててくれて、ありがとう。」

















































































































































やっと、君の顔が見れた____







End

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