Episode20 シルクside.
End(終わり).
あれから数年が経った。
あなたはまだ…目覚めなかった…
おれも、あの事故から目の前の景色が見えない。
「もう光は見えない」
そうだ。
毎日病院で、起きていないあなたに話しかける。
家に帰ると、毎日泣いている。
もうだめだ。
自分なんて生きている資格がない。
あなたがもし起きたらな…
あんなことにならなければ。
全てが幸せだったかもしれない。
でも、奇跡なんだ、
あとあなたは余命宣告3ヶ月だったのに
数年心臓が動いているんだ。
あなたが頑張って生きている、と思うと
おれも頑張って生きようってなるんだ。
ピピピ__
目覚まし時計がなった。
憂鬱な朝を迎えて
着替えたり準備して
とりあえずあなたのいる病院へ。
in the hospital
松葉杖で点字ブロックを辿って行く。
もうこんなの嫌だ。
辛い。
とか思いながらあなたの病室へ。
あなたが寝ているベッドの横の椅子に腰掛ける。
そして、いつものように
「おはようあなた。元気?」
「おれは元気じゃないよ。いつもだけど。笑」
「今日であなたと会えるの最後だよ。」
「じゃあね。あなた」
そう言って、あなたの病室から出ていった。
Ns'「あっ、シルクさん」
「どこへ?」
🔅「屋上です。」
Ns'「そうですか、気をつけて。」
🔅「はい。」
看護師さんと会話を交わして屋上に行った。
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あなたside.
「ここは_」
目が覚めると、病室にいた。
不意にカレンダーを見る。
「えっ」
もうこんな年だったんだ…
Ns'「あなた…さん??」
「よかった…!目覚めたんですね!!」
🌟「あ…はい。」
どうやら、シルクとデートをしたときに
意識を失ってしまったようで。
Ns'「それはよかった…」
Ns'「あ、せっかくなので、旦那さんに会いに行きましょ?」
左手の結婚指輪を見る。
🌟「…はい!」
シルクに早く会いたいな。
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シルクside.
屋上で、風を感じる。
真っ暗な世界ではもう限界だ。
屋上の端っこに立った。
もう、誰も止めないで___
このまま、さようなら_________
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あなたside.
屋上に着くと、シルクがいた。
でも__
🌟「まって!シルク!!」
思わず車椅子から降りて、シルクのところへ。
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シルクside.
🌟「まって!シルク!!」
聞き慣れた声がした。
「その声は_」
でも、もう遅い。ごめん…
地面に向かって落ちていく。
ギュッ
誰かに抱きしめられた
「えっ…」
あなた「ずっと待っててくれて、ありがとう。」
やっと、君の顔が見れた____
End
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。