第170話

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2021/02/24 11:51




その後はもうドンチャン騒ぎ………

奨君以外のメンバーは一切お酒を飲んでないのに
もううるっさいうるっさい…………(^^;)笑









でもそれ程嬉しいということでしょう……笑










蓮君も奨君もいつの間にか笑顔になっていて、
私はその一瞬一瞬を目に焼き付けて、
この瞬間を忘れないようにしようと心に決めた。














宴もたけなわ………


本日の夕食は最後の最後まで
わっちゃわちゃで終わって、
私は真っ直ぐ部屋に戻った。




というのも、、、
スタッフさん達はそのままミーティングで
JO1はこの後夜10時からメンバーミーティングとのこと







そこに私が顔を出す隙間はないので、
ひっそりと部屋に戻り、
私も部外者だけど勝手に祝杯を上げよーって思って
旅館の自販機でビールを二缶買った。







………とその前に………
今晩は最後の大浴場を楽しむとしますか。












私はペタペタと素足にスリッパで
音を鳴らしながら大浴場に向かった。

















お湯に浸かりながら、
「今スタッフさんどんな話してるのかなぁ」とか
「メンバーミーティングでどんな話出るのかな」とか
「どんなセットリストになるのかなぁ」とか
またもやひとりぼっちの大浴場で、
そんなことをグルグルグルグル考えていた。








全身綺麗に洗って、
さっぱりしたところでお風呂から上がり、
部屋に戻ろうと廊下を歩いていたけど、、、、













あ、、、、、

完全に迷った←





前回は蓮君たちと部屋に戻ったから、
全然道順覚えてない。

私来る時と戻る時の景色を合致させられないタイプの方向音痴でして、、、、←







キョロキョロキョロキョロ歩いていると、、、、

先ほどとは別の大広間の明かりが着いていた!!




旅館の方ーーーー!!
お助け下さいーーーー(T_T)



と思って少し開いている襖の間から、
ひっそりと中を覗き込んでみた。。。






















そこには………
1人でダンス練習している蓮君の姿しかなかった。





















私はあまりにも真剣なその剣幕に
話しかけることが出来なくて、、、、

スーーッと後ずさりして、
他を当たろうかと思って去ろうした瞬間、、、、



れんくん
れんくん
なぁーんで黙って行っちゃうのぉ?💦
私はびっくりして再び襖から中を覗くと、





踊りを止めてこちらに向かって立っている蓮君が
(´・ω・`)って顔で見つめていた。








蓮君のその野生の勘ってなんなの!?💦

ってかその察知能力本当にすごいよ。
もう超能力だよ!!!!笑




あなた
え、、、気付いてたの!?💦

私は襖を開けて、大広間に足を踏み入れた。






れんくん
れんくん
うーーん……
なんか…勘が働くんよぉ💡wwww

ってケタケタ明るく笑い始めた蓮君の目は
さっきの涙のせいか少し赤くなっていた。


あなた
いや、、、真剣に踊ってたから話しかけるの悪いなぁって思って………
邪魔してごめんね?💦

私は思わず眉を下げて邪魔してしまったことを謝罪した
れんくん
れんくん
ううん、、、
ツアーの事考えたらなんか…いても立ってもいられんくて、ちょっと踊りに来ただけやから(´ー`)




そっかぁーー………


そうだよなぁ…………
蓮君ってそういう人だよな…………





れんくん
れんくん
あなたさんはどうしたん?💡
お風呂入って来てたん??(´ー`)

蓮君はスマホやお水を手に取り、
私の方へ歩きながらそう問いかけた。








え、、、、、
言えない、、、、、

迷ったなんて、、言えない、、、、、





あなた
ん?💦べ、別に、、、
ただ散策してただけだよ💦←



すると蓮君は堰を切ったように
ゲラゲラ笑い始めた。。。


へっ!?💦





れんくん
れんくん
wwwあなたさんwwwwww
嘘つくの下手過ぎやんwwwww










へ、、、、、へっ!?💦












あなた
え、、、う、嘘って💦



すると蓮君は私の隣に立ち、歩きながら
れんくん
れんくん
いや、、、迷ってました。
蓮君一緒に帰ろ?って顔しとるもんwwww






え、、、、恐いよ、、、、

そう思ってたわけじゃないけど、
なんで私が迷ってたことまでわかるの!?💦



なんか心読めるの?きみは!?💦








あなた
……な、なにも言えない、、、、、

私はその一言を言うのがやっと、、、、


恥ずかしいやらびっくりやらで、
軽くパニックです。


その間にも私たちは隣同士歩みを進めていた。


れんくん
れんくん
( ´艸`)wwwwwwwwwwwwww
やっぱり迷ったやんwwwwww



あ、、、、そういえばそうだよね、、、、、

そんな話したよね、、、、笑




あなた
か、かたじけない。。。

ぐうの音も出ません。。。



ふと横の蓮君を見ると、
少し汗ばんだ蓮君の笑顔が眩しく見えて、
とても尊く愛おしいと思ってしまった。





れんくん
れんくん
wwwww武士やんwwwwwwww



私がそんな事を考えていることは気づいていないのか、
無邪気にけたけた笑う蓮君に、、、、


どうか私が君の笑顔をこんな気持ちで見つめていることがバレませんようにと願うばかりだった。







そのまま蓮君にケタケタ笑われ、
イジられて←
私たちは無事部屋の前に到着した。



別れる前に蓮君に呼び止められ、、、
れんくん
れんくん
ほんまはこの期間「練習禁止ー」って言われとったけん、他の人には言わんで??

って指を「シーー」ってやりながら
蓮君にそっと言われた。





私は首をブンブン振ることしか出来ず、
それを見た蓮君は満足そうな笑みを浮かべた。












そのまま私たちはお互いの部屋に戻った。
















部屋に戻り、
何事もなかったかのように
ビールの缶を開けた。



むしろそう自分自身に演じたと言う方が正しいと思う。


















まっ!!!
なによりも!!!

みんなワールドツアー!!!
おめでとうーーー!!!!




と1人で心の中で叫び、
私はグイッとビールを喉に流し込んだ。






あなた
うんまっ!!!!!



思わず1人で叫んでしまった。。。




こんな幸せなニュースと、
温泉上がりのビール………
美味しくないわけない!!!!











あなた
はぁぁーーーー………今人生で一番幸せかも……………

私は思わず呟き、
心の叫びを外に出した。










そのままJO1の動画をYouTubeで見ながら、
ビールを飲み進める。。






















「コンコン………」










こんな時間に誰かが私の扉をノックした。











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