ひとしきりほとんど席に着いたようだけど、、、
3席だけ空いているみたい。
純喜をおぶったしょーやが見えた。
純喜は慌ててしょーやから降りて、
2人とも小走りで席に着いた。笑
会場内はその茶番に笑い声があふれた。
JO1一同「はーーーーい(*・ω・)ノ」
もうここは幼稚園でしょうか……←
でも現に私も日頃の疲れが癒え、
学生時代の事を思い起こされるような日々だった。
目の前の拓実君と豆ちゃんはオレンジジュースをお互いのグラスに継ぎ合っていて、他のみんなも烏龍茶やらコーラやらをお互いサラリーマンのようにグラスに「おっとっと…」とかやっているwww
私がグラスを持つと、、、、
ってビール瓶に手を伸ばす蓮君。
きっと奨君は私が飲みにくくならないように
一杯目だけは飲むと言ってくれたのかな、、、
蓮君はそのまま私と奨君にビールを注いでくれて、
私は蓮君のコップにオレンジジュースを注いだ。
みんなのグラスに飲み物が注がれ終わった頃
ってなおとさんが指す方向には、、、
な、な、なんと、、、、、
社長が!!!!!!!
みんな社長に会ったとは思えないほど、
わーーきゃーーーーひゅーーひゅーーー
物凄いうるささまで盛り上がった。
わーーーーー
社長ーーーーー!!!
そのまま社長はステージ上の真ん中に立った。
社長が立ち止まると、
さっきまでの喧騒が嘘のように、
しーんと静まり返る。。。
社長「みんなゆっくり過ごせたかな?」
その言葉を皮きりにまたうるさくなるJO1達……笑
その喧騒を嬉しそうに聞く社長から
私は目を離せなくなってしまった。
本当にずっとずっと何度も思ってきたけど、
みんながこうして優しく楽しく大らかにいれるのは
良いスタッフさん方がたくさんそろっていて、
その素敵なスタッフさんたちを選んだのは社長。
騒ぐみんなの事を息子みたいに見る視線が優しすぎて、
私は思わず息を飲み込んだ。
社長
「………まぁまぁ…その顔を見ればこうして準備した甲斐があったね、ありがとう、なおと。」
社長はなおとさんの顔を見て、
この旅行の準備をひっそり進めてくれていたなおとさんをねぎらった。
社長
「今みんな飲み物が手元にあると思うんだけど、
それは今から発表することへのお祝いで乾杯して欲しい。。。。」
ん??なんだろ???
どういうこと???
両隣の奨君と蓮君を見てみても、
私の顔を見て首を傾げるだけだ。
社長
「じゃ、みんなグラスを上げて……」
その言葉でスタッフさんメンバー全員
グラスを持ち上げた。
みんな不思議そうな顔をしている。
社長
「みんな、おめでとう!!!!
JO1の単独ワールドツアーが決まったよーー!!」
シーーーーーン
次の瞬間、、、、、、
社長
「うん、本当だよ??ね、なおと??」
スタッフさん方もざわざわしている、、、、
え、、、、、
これってモノホンのどっきりじゃん!!!
会場内は未だにざわついている。。。
えっ!?すごいじゃん!!!!
隣の蓮君を見ると………
下を向いて泣いていた。
そうだよね、、、、、
ここまで頑張ってきたよね、、、、、、、、
私は思わず蓮君の頭をポンポンしていた。
社長
「蓮、まだ泣いちゃだめだよ。笑
みんな乾杯忘れてるし………
じゃ、なおとよろしく。」
「Go To The Top」
その言葉がやけに感動して聞こえる。
私は泣いている蓮君のグラスに自分のグラスを合わせ、
反対側の奨君のグラスとも乾杯したけど、
奨君の目にも涙が浮かんでいた。
この2人の涙が私には、、、、、
とても重くて、
そして、、、、、
祝福するには十分の努力の結果だと
改めて考えさせられた。
奨君蓮君だけじゃなく、
メンバーのほとんどは喜びのあまり泣いていた。
もちろんスタッフさん達も。
ふと、、、、、、
どうして私ここにいるんだろうと思った。
でも、、、、、、、
両隣の奨君と蓮君の背中をさすることは
私にでも出来ると
喜びの会場の中でひたすら2人の背中をさすって、
私は今までのみんなの頑張りを改めて称えた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。