第44話

43
3,727
2020/11/14 06:03





次に目が覚めたのは隣に寝ていたあなたさんのせいやった

目が覚めたというより、
あなたさんが動いたのか俺の体も動いて……


やばい、全っっ然、、、眠い。。。。



「まだ行かんといて。。。」



俺は朦朧とする夢の中か現実かわからんくらいの中
そう思った。。






それでも動こうとするあなたさん。。

だから俺まだ寝たいんすよ。。










まだ俺の横におってよ。。。。









思わず俺はあなたさんの手を握っていた。
(ナイス!寝ぼけてる俺っ←)




あなた
………起こした?………
あなたさんの声も遠く聞こえる。



起きたよ、、、、

いや、まだ朦朧とする中
気だるそうに俺の口は勝手に返事をしている。


純喜
純喜
んー…………起きたぁ………
全然起きてません。
全然目覚めてません。



まじまだ行かんでって………




俺の願いも虚しく
あなたさんの体が抜けて
俺の頭は少しグンと落ちた。



これで目を覚ました俺は少し意識がはっきりした。
純喜
純喜
起きたんすね……
みんなが起きないように小声で話した。


あなた
起きたんだけど……テレビ消したくて
そう言うあなたさんは点けっぱなしのテレビを見ている


そのままあなたさんは体を起こして
チャンネルでテレビを消した。



俺はまだ少し朦朧としているのか
ただぼーーーっとそれを見ていた。







あかん。。。
ほんま…まだ離れんといてほしい。
今だけ俺の横におってほしい

そう思ってしまった。






純喜
純喜
もっかい寝よ?

そう言うのが精一杯やった。



朦朧とする意識の中、
あなたさんは皆のヌナだという
俺の理性はきくわけもなく、
わけのわからん感情で
あなたさんを独り占めするために
あなたさんを俺の肩に寄せた。
















嫌がるかと思っとったのに、、、

素直に俺の肩に寄りかかってくるあなたさん、、、、



今日怖い思いしたからかな…?




俺はどうしよもなくこの軽い温かい彼女を
守りたくなった。。。



…でも今の俺に出来ることは、
あなたさんにほんの少しだけ寄り添うことだけや……






俺もあなたさんの頭に自分の頭を預けた。


そして再び眠りについた。


プリ小説オーディオドラマ