第136話

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2021/02/02 11:44


私はしばらく黙り込んでしまった。。。







考え込む必要もなく、、、
みんなはただのお隣さんだよって言えばいいのに、、


拓実君や蓮君の顔を思い出すと、
何にもない、ただの友達だよって言えない自分がいた。
すかい
すかい
お前らなにやっとんねん……
仲直りしたんなら、
はよ控え室戻りやー
考え込んでたからスカイ君の足音さえ気づかず、
私は少しビクっとしてしまった。。


しおんの顔を見ると、
素知らぬ顔でソファから立ち上がった。。



なんでそんな普通に出来るの?💦

私たちキスしちゃったんだよ💦





そのままスカイ君に向かってふざけて向かって行ったしおんの無邪気な笑顔を見ると、高校生を見ているみたいだった。。。



私も2人の後をとぼとぼ歩いた。。。









控え室に戻ると、、、
しょーや
しょーや
おっ!仲直りしたよーだな(*・ω・)ノ
ってドヤ顔のしょーやがしおんと肩を組んだ。
しょう君
しょう君
さっきは気まずくてどーしよーかと思ったよぉwww
奨君の笑顔に少し私の心はほぐれた。
けーご
けーご
シーーーーーンってなってたもんねww
みんなの明るい声が遠く聞こえる、、、、

















私はグルグル考えていた。














だめだ、、、、
自分最低だ、、、、


言ってる事とやってる事違いすぎて、
自分の行動が最低だと思った。




3年なんて話してるくせに、
しおんにキスさせるし、
蓮君には照れちゃうし、
拓実君の事を受け入れそうな私がいるし、、、




私いつからこんな気が多い女になったんだろ、、





それに今は自分が怖い、、、
このまま何も考えずにいたら、
本当にいつか、何かが起こってしまいそう。














拓実
拓実
……あなたさん??
拓実君の声が聞こえてはっとした、、、
あなた
ん?💦
拓実
拓実
ずっとボーっとしてどうしたん?
純喜
純喜
全然話聞いてへんかったやろ?
豆
どうしました?💦
疲れちゃいましたか?💦
みんなの方が疲れてるだろうに、、、、
すかい
すかい
ちょ、しおんお前またなんか言ったんか?
しおん
しおん
はぁ?俺ぇ?💦
変な事はなんも言っとらんと、、
思うんやけど、、知らんwww

いや、、本当にしおんは悪くなくて、、、
私は勝手に自分が嫌になってるだけ、
……だなんてみんなに言えるはずもなく、、、
あなた
ううん、大丈夫(´ー`)
ごめん、ちょっと気緩んだwww
るき
るき
急な瞑想タイムwwww
しょーや
しょーや
あなたはだんだん眠くなるぅー…
って眠い訳じゃないんだってば!ww



でも笑って突っ込む気になれなくて、
なんだかぎこちない笑顔にだけはならないように必死だった。
しょう君
しょう君
あなたちゃん相当疲れた顔してるから、
なおとさん戻ってくるまでそこに横になってな?
って奨君の言葉に素直に従った。


私は頷き、黙ってソファに横になって
目を瞑った。





みんなのはしゃぐ声が聞こえるし、
全然眠くはなかったけど、
とにかく目を閉じたい一心だった。
……ふと頭に誰かの手が乗ったから、
私はびっくりして目を開けた。
純喜
純喜
あ、起こした??💦
頭の方のソファの縁に腕と顎を乗っけて、
いつもの笑顔でにこにこ純喜が私の頭をポンポンしてた。




なんだかその笑顔が本当に眩しくて、
私はなぜか泣きそうになってしまったから、
慌ててまた目を瞑った。





純喜はなぜかずっと私の頭をポンポンしてくれてた。





しばらくして、
なおとさん
お待たせーーー
さ、帰ろうか!!!
ってなおとさんの声が聞こえたから、
私も目を開けて立ち上がった。。







みんな色々と話しかけてくれたけど、
なんだかぼーっとしてたから、
どんな話をしたか全然覚えてないけど、
私はなぜか必死に純喜の隣をキープした。。。


車に乗り込んだけど、
どうしても純喜の近くに座りたかった。



多分純喜の明るさに救われていて、
今純喜から離れたら、私の心の重たいもの全部がのしかかりそうで怖かった。。

あなた
じゅ、純喜、、、
純喜
純喜
ん??💡
私の方を向いた純喜はやはり楽しそうに笑っていた。
あなた
帰りさぁ……隣座らせて??
純喜
純喜
ん??うん、、、、
ええけど、急になんやねんwwww
そうやって明るく笑ってくれる。。

















動き出した車の中で、
純喜はずーーっと喋ってふざけ倒してたけど、
私は必死に笑うフリしか出来なくて、
ほとんどどんな会話してたかも
耳には入って来てなかった。






そのまま家に着いて、
みんなに今日の感謝を伝えて、
自然と部屋へ戻った、、、と思う。

















私は扉を閉めると、
思わず自分の嫌さ加減に泣けてきてしまった。


























少しみんなと距離を置こう。。。
少しだけ、、気づかれないように。


















私はそう決意した。



















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